あなたは、むかっとした出来事があったとき、何を思いますか。
ほとんどの人が、単に「むかつくなあ」と思って、それで終わらせてしまうパターンがほとんどのはずです。
深い意味も考えず、そんな出来事は、次の瞬間には忘れてしまおうとしてしまいます。
しかし、むかっとする出来事は、人生では大切な出来事です。
実は、自分の品を高めるために必要な出来事なのです。
怒りやいらいらを感じたときには、感情を高ぶらせて終わるのではなく「自分はやめておこう」と反面教師に変えてしまうのです。
むかつく出来事は、自分を高めるチャンスです。
あなたをむかつかせる人は、すべてが先生です。
反面教師なのです。
ひどいことを言ってくる人や、いらいらさせることをしてくる人は、すべて遠回しにあなたへのメッセージが込められています。
「私のような性格の悪い人になってはいけません。悪い見本です。私のようにならないで」
このように、あなたに対して教えてくれているのです。
立派な反面教師が、あなたのためにわざわざ嫌われ役になり、真剣に教えてくれているということに気づけば、愛が感じられます。
自分が向上することに、一役買っているからです。
品性のある人は、迷惑になるような出来事があったとき「自分はこうならないようにしよう」と反面教師にできています。
ですから、品を身につけることができたのです。
品は、学校では教えてくれませんが、生活するうえでは大切なことです。
品をどこで学ぶのかというと、日常のむかつく出来事から、学ぶのです。
反面教師に変え、学びとっていくことが「学び」です。