私が仕事をしているときに、いつも気をつけていることがあります。
ため息をつかないことです。
これは、ある出来事があってから、心がけるようになりました。
ある日、私が仕事をしていると、近くに座っている社員が大きなため息をついているところを耳にしました。
それを聞いて、私まで疲れが伝わってきました。
ため息は、疲れているようにも聞こえ、怒っているようにも、いらいらしているようにも聞こえてしまうのです。
あの人は「疲れているのかな。怒っているのかな。いらいらしているのかな」と、自然に考えます。
ささいなことですが、何度も繰り返してため息をつかれると、聞いている側は、気になり、仕事に集中できなくなってしまいます。
1回のため息は小さな迷惑ですが、何回も繰り返されると大きな迷惑に変わります。
そういうことがあってから「自分はため息をつかないようにしよう」と心がけています。
ため息は、気づかないうちに、周りに不快感を与えてしまうことの1つです。
仕事をしているときに、ほかの人が大きなため息をついている姿は、仕事がつらそうに見えませんか。
たしかに疲れているときには、ため息を出したくなる気持ちも、わかります。
実際にため息をついているくらいですから、本当につらくて大変なのでしょう。
もしかしたら、いらいらしているのかもしれませんし、怒っているのかもしれません。
しかし、そこをぐっとこらえてこそ、品性が出るか出ないかの、わかれ目なのです。
どうしてもため息をつきたいときには、代わりに深呼吸をすればいいのです。
吐きたい息をぐっとこらえ、逆に吸ってしまうのです。
深呼吸なら、酸素を取り入れる形になりますから、ため息より健康的です。
それでいて、周りにも迷惑をかけることはありません。