フランス料理。
テーブルマナー。
社交ダンス。
一人旅行。
人前での演説。
こうした経験を、最初からうまくできる人はいません。
最初は誰でもおどおどしてしまうもの。
ところが、品のある人は、余裕を持って堂々と行動できます。
ほかの人がおどおどするなか、余裕があるというのはなぜでしょうか。
簡単なことです。
すでに経験したことがあるからです。
しかも何度も経験があります。
すでに多くの経験があるため、焦ったり、おどおどしたりすることがありません。
一度でも経験したことがある状態と、一度も経験がない状態とでは、心の余裕がまったく変わります。
一度でも経験があれば、場面を想像しやすくなり、落ち着いて取り組めます。
品性のある人は、恥ずかしい経験を早い時期にしています。
あるいは、未体験を少しでも減らそうという「チャレンジ精神」があります。
余裕があるように見えるのです。
余裕を作るために精神修行をするとか、瞑想するとか、そうした難しいテクニックに頼る必要はありません。
修行は、挫折しやすく、誰でもいつでも取り組めるわけではありません。
余裕を作るためには、一度経験するだけでいいのです。
テクニックも準備も時期も不要です。
一度でも経験するだけで、次から自然と余裕が出てきます。
緊張する経験を少しでも増やすことで、品性もアップします。
体験によって、いろいろなことに余裕を持って取り組めるようになるからです。