「趣味をやり過ぎたら飽きてしまうのではないか」
そんな心配をする人がいます。
好きな食べ物でも、毎日そればかり食べていると、だんだん味に飽きてしまうことがあります。
これと同じような現象が趣味でも起こるのではないかと心配するのです。
趣味に飽きないよう、わざわざブレーキを踏んで、ペースをコントロールする人がいます。
たしかに絶対趣味に飽きないという保証はありません。
人は飽きる生き物です。
満足のいくまでとことん楽しむと「もういいや」と飽きる可能性もあります。
初めて打ち込んだときのような新鮮な刺激や興奮が失われ、いつしか色あせたものとなるのです。
しかし実際のところ「趣味に飽きる」というのはレアなケースです。
自分に合った趣味であれば、そう簡単には飽きません。
むしろやればやるほど楽しくなっていき、頭から離れなくなります。
深掘りすればするほど奥が深まっていき、趣味のとりことなるのです。
「趣味を完全制覇したら次がない」と言う人がいますが、完全制覇は私たちの想像以上に難しいことです。
読書が趣味なら、興味のある書籍をすべて読み切るということです。
旅行が趣味なら、全世界の観光地すべてに足を運ぶということです。
映画鑑賞が趣味なら、すべての映画を鑑賞するということです。
どんな趣味でも果てしない世界が広がっています。
完全制覇は一生かかっても難しいことであり、時間がいくらあっても足りません。
興味のあるものだけに絞ったとしても、それでも膨大な数や量になるはずです。
飽きるというところまでやり抜くのは、極めて難しいのです。
仮に飽きたとしましょう。
飽きたとしたら、また新しい趣味を見つければいいのです。
趣味に飽きることを、ネガティブに捉えないことです。
「飽きるくらい成長した」「飽きるくらい習得できた」ということです。
人は飽きたら新鮮な刺激を求めたくなり、次のステップに進もうとします。
それを繰り返すことでどんどん成長します。
飽きることは悪いことではありません。
「飽きるのは、成長の証し」という考え方もできるのです。
世の中に趣味は1つだけではありません。
星の数ほどたくさんあります。
たっぷり趣味を楽しんだ記憶や思い出は残ります。
今までやっていた趣味より、もっと楽しくて面白い趣味を見つけられるかもしれません。
趣味におけるスキルやノウハウも蓄積されているはずなので、次の趣味にも生かされるはずです。
次の趣味にステップアップすべきタイミングという考え方もできます。
趣味はめったに飽きません。
仮に飽きたとしても、それは成長の証しで良いことであり、また次の趣味を探せばいいのです。