趣味を学びたいと思ったとき、動画が役立ちます。
私たちは今、恵まれた時代を生きています。
インターネットというツールが社会にすっかり浸透しています。
あらゆる動画コンテンツがあふれていて、しかもそのほとんどが無料で視聴できます。
楽器の弾き方、ダンスのステップ、陶芸のコツ、ゴルフスイングの上達法、ボールの蹴り方、キルティングの仕方などなど。
趣味について詳しく解説した動画があります。
初心者でもわかりやすいよう、その道のプロが詳しく解説しているのです。
ありとあらゆる動画があると言っても過言ではありません。
文字の説明ではわからなくても、動画を見れば、すぐ理解できます。
「実際に動いているところを見たほうが理解しやすい」というケースは少なくありません。
動画を見れば「なるほど、こうすればいいのか」と直感的に理解できます。
「見よう見まねで陶芸を学んだ」「見よう見まねでゴルフを覚えた」「見よう見まねでデザインを学んだ」といったケースは多い。
私たちは本当に恵まれた時代を生きています。
しかし、注意したいのは、動画だけですべて学べるわけではないということです。
動画で学べるのは、せいぜい初級レベルまで、頑張っても中級レベルまでです。
たしかに初級・中級レベルまでは動画が有効ですが、全レベルには対応していません。
特に上級レベル以上となると、コンテンツ不足が目立ち、スムーズな習得が困難です。
そもそも動画だけで、すべてわかった気にならないことです。
見よう見まねでは、抜けているところや間違っているところがあるかもしれません。
動画だけでは、いまいちよくわからないところもあるでしょう。
誤解したまま理解していることもあるかもしれません。
動画は視覚だけが頼りであるため、五感を総動員した学習ができません。
特に体で覚えることが必要な趣味、たとえばスポーツ系の趣味では、その傾向が顕著です。
動画を見ただけで、オリンピック選手になったという人はいないのです。
きちんと身につけ、上級レベル以上を目指そうと思ったら、やはりプロから直接対面で学ぶことが欠かせません。
対面なら、手取り足取り、しっかり教えてもらえます。
おかしなところがあればすぐ指摘してもらえるので、修正も容易です。
上達のコツや上級テクニックも、わかりやすく教えてもらえます。
直接人と接することで熱量も伝わってきて、やる気アップやモチベーション維持にもつながるのです。
直接プロから学んだほうが習得が早かった、というケースはよくあることです。
動画が有効なのは、初級・中級レベルまでです。
上級レベル以上を目指すなら、直接プロから学ぶことが必要なのです。