「趣味をやりすぎたら飽きる」という声が聞かれます。
これは半分は本当ですが、半分は嘘です。
「やりすぎると飽きる」という考えは、よくある先入観です。
もちろんやりすぎたために飽きるケースもありますが、必ず飽きるとは限りません。
どれだけやってもまったく飽きず、いつまでも「好き」が続くケースはたくさんあります。
趣味が何年・何十年と続いていて、今でもまったく飽きる気配がないケースもあるのです。
子どものころから大の本好きで、今まで大量の本を読んできたにもかかわらず、飽きることなく読書の習慣が続いている人はいます。
今まで何千本もの映画作品を見てきたにもかかわらず、今でも相変わらず映画が好きでたまらない人も大勢います。
少年時代から野球が好きで、社会人になってからも飽きることなく野球を楽しんでいる人は大勢います。
いくらやっても飽きないで続いているケースは、ごく普通にあることです。
やりすぎると飽きるとは限りません。
結局のところ、ケース・バイ・ケースということです。
やりすぎても飽きないケースはたくさんあるのですから、気が済むまでどんどんやればいいのです。
「飽きたらどうするの?」と思われそうですが、そのときは次の趣味を見つければいいことです。
世の中にはまだまだほかにもたくさん趣味があります。
今の趣味よりもっと合っている趣味もあるかもしれません。
それを知らないだけです。
探せばいくらでも見つかります。
趣味の卒業は、新しい趣味の始まりなのです。
そもそも飽きることは悪いことではありません。
新しい自分に変化したということです。
飽きるくらいまでやりきったということです。
やりきったと思えば、気持ちよく次に進めます。
飽きたことで悔やむこともなくなるのです。
続けるのも良いことですが、飽きるのも良いことなのです。
私たちが一番避けるべきことは、後悔です。
飽きることを恐れ、むやみに抑えた結果、後になって「あのときもっとやっておくべきだった」と悔やむケースがあります。
これだけは避けておきたい。
飽きることを恐れて、ブレーキを踏むのはもったいない。
我慢は必要ありません。
人生では、後悔を1つでも減らすことが大切です。
読書が好きなら、好きなだけ読めばいいのです。
映画が好きなら、好きなだけ映画を見ればいいのです。
野球が好きなら、好きなだけ野球をすればいいのです。
後悔しないためにも、飽きることを恐れず、どんどんやったほうがいい。
ずっと趣味が続けばそれでいいし、飽きたら次の趣味を見つければいいだけのことです。
「やり残した」という後悔はあっても「やりきった」という後悔はないのです。