「好きだった趣味が楽しめなくなった」
そんな人がいたとき、あなたならどう声をかけますか。
趣味に飽きたのだろうと思い「新しい趣味を見つけよう!」と言いがちですが、ちょっと待ってください。
本当にその一言が良いとは限りません。
その人に無気力・食欲不振・不眠など見受けられるなら、1つ言えることがあります。
「鬱の症状が疑われる」ということです。
仕事が忙しすぎるのかもしれません。
疲れやストレスをためすぎているのかもしれません。
知らず知らずのうちに自分を追い込んでしまっていることもあるでしょう。
普通は趣味をすればリフレッシュになり、パワーの充電やストレスの解消につながるものです。
「趣味に飽きた」ならいいのです。
趣味に飽きるのは健全なことです。
飽きは、成長の証しという考え方もあります。
知識や経験が蓄積して、一定域まで達すると満足します。
ある程度やり尽くせば満足して、気持ちが離れてしまうのはよくあることです。
しかし、飽きたわけでも嫌になったわけでもなく、好きだった趣味が楽しめなくなったのであれば、イエローカードです。
心身に不調を来している可能性があり、鬱が疑われるのです。
こうしたときは、新しい趣味を見つけることを勧めるより、休むことを勧めるほうがいいでしょう。
「仕事を休もう」「有休を取ってのんびりしよう」「とにかく自分をいたわって」など優しい言葉をかけてください。
相手は「仕事を休めない」と言うかもしれませんが、仕事より健康が優先です。
体は資本ですから、大事にしてしすぎることはありません。
話を聞いて、会社側に問題があるようなら「仕事を辞めたら?」「思い切って転職すれば?」という言葉もいいでしょう。
大きな決断が必要になりますが、根本的なところから改善しないかぎり、また同じことが起こります。
一度休んで回復できたとしても、ブラック企業に勤めているかぎり、再び同じ症状が起こる可能性があります。
優しい言葉をかけて、相手を解放へと導いてください。
あなたの優しい一言で、相手は救われるのです。