言いたいことがあるなら、言いましょう。
黙ったままではわかりません。
「私の気持ちを察してほしい」「いちいち言わなくてもわかるだろう」はNGです。
以心伝心に頼るのは良くありません。
人間関係でひびが入るのも、夫婦仲が悪くなるのも「察しろ」が原因です。
超能力者ではないのですから、言いたいことがあるなら、きちんと口に出して伝えることが大切です。
言いたいことは、我慢しないできちんと言ったほうがお互いのためです。
きちんと口に出すことで、自分の考えを誤解なく伝えられます。
気持ちがすっきりして、精神衛生も良くなります。
相手との心のつながりも強くなるのです。
内気な性格で、面と向かって言うことに抵抗を感じる人もいるでしょう。
根っからの口下手で、どうしても口に出して言えないという人もいるかもしれません。
そんな人は「文字」にして伝えることをおすすめします。
メモでも手紙でもかまいません。
文字も素晴らしい伝達手段です。
目に見える形になるので、きちんと相手に伝わります。
言いにくい言葉や照れくさい言葉など、面と向かって言いにくいことも、文字を使えば簡単に伝えられます。
内気であろうと口下手であろうと、言いたいことがあるなら、きちんと言うことが大切なのです。
さて、ここで注意点があります。
相手に伝える際には、言い方に気をつけましょう。
言いたいことをきちんと言うとはいえ、何でも思ったことをずばずばストレートに言うのは要注意です。
言葉は刃物と同じです。
使い方を誤ると、相手を傷つける武器になります。
言い方がきついと相手を不快にさせてしまい、人間関係にひびを入れることになりかねません。
言いにくいことを伝えるときは、クッション言葉が有効です。
「失礼ですが」
「ちょっと言いにくいのですが」
「お忙しいところ恐れ入りますが」
「気分を害されたら申し訳ないのですが」
「気を悪くされたらごめんなさい」
柔らかいクッション言葉を使い、できるだけ丁寧な言い方を心がけます。
言葉が相手の心にすっと届きます。
クッション言葉を使えば、言いたいことを伝えられるうえ、相手も落ち着いて受け止められるのです。