『私をくいとめて』という映画があります。
主人公は、黒田みつ子という31歳の独身女性です。
みつ子は、おひとりさまライフを満喫しています。
恋人なしの一人暮らしを楽しんでいて、何をするにも1人で行動します。
1人で体験講座に行っても、1人で焼き肉を食べに行っても、1人で日帰り温泉旅行に行っても、まったく平気です。
寂しそうな雰囲気はまったくありません。
むしろいつもにこにこしていて、楽しく充実した時間を過ごしています。
なぜみつ子が充実したおひとりさまライフを楽しく過ごせているのかというと、実は「A」がいるからです。
Aとは、脳内にいるもう1人の自分です。
判断に迷ったときは、Aと相談します。
勇気が出ないときは、Aに励ましてもらいます。
元気になりたいときは、Aが面白い話をしてくれます。
はたから見ると危ない人に見えますが、本人はあくまで自分に集中しているので、周りの目は気になりません。
みつ子はいつもAと会話しているので、1人でもまったく平気で、むしろ楽しく過ごせるのです。
1人でも寂しいと感じるか、楽しいと感じるかは、自分と対話する習慣があるかです。
自分と対話ができている人は、1人でいても寂しくありません。
おひとりさまライフを充実している人は、自分と対話する習慣を持っています。
表向きは静かにしていても、心の中では声が飛び交っています。
1人だと寂しいという人は、自分と対話する習慣がないのです。
自分と対話する習慣がないと、いざ1人になったとき、落ち着きを保てません。
無性に寂しく感じられ、静寂や沈黙に耐えられないのです。
1人でも行動できる人になりたいなら、自分と対話する習慣が欠かせません。
判断に迷ったときも、自分と対話しましょう。
勇気が出ないときも、自分に励ましてもらいましょう。
元気になりたいときは、自分で面白い話をすればいいのです。