自分の気持ちを理解したくても、難しいときがあります。
シンプルな感情や欲望であれば把握も容易ですが、そうでないこともあります。
気持ちは目に見えません。
気持ちは心の中の状態です。
小さなさざ波のような存在です。
霧が立ちこめているかのように、ぼんやりとしたところもあります。
漠然とした気持ちのときは、自分で確認するのがなかなか容易ではありません。
特にもやもやした気持ちのときは、自分でも何の感情なのかよくわからず、悩まされるもの。
「私は今どんな気持ちなのだろう?」と思っても、意外と難しいときがあるのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのは「紙に書くこと」です。
自分は今どんな気持ちなのか、紙に書いてみましょう。
包み隠さず、ありのまま書くことが大切です。
2つの感情が入り交じっているなら、2つの感情とも書き出しましょう。
怒りと悲しみを感じているなら、両方を書くのです。
もやもやした気持ちなら、そのもやっとした感情をできるだけ言語化します。
言語化するのは難しいかもしれませんが、急ぐ必要はありません。
ゆっくりでいいので、言語化をしてみてください。
複雑な感情であれば、どう複雑なのか、具体的に書き出しましょう。
生々しい感情もあったり、目を背けたい感情もあったりするかもしれません。
誰かに見せるものではなく自分だけが見るものですから、どんどんあけすけに書けばいいのです。
紙に書くと、漠然としていた気持ちが視覚化され、客観的に捉えられるようになります。
目に見える形にすることで、気持ちの整理もうまくいきます。
もやもやした気持ちであっても、文字にして言語化すると「なるほど」と思えるはずです。
「私はこんな気持ちなんだね」という自覚ができ、自分の理解が促されるのです。