自分に正直にならなければいけない場所があります。
それは「健康診断」です。
健康診断のとき、少しでも良い結果を出そうと、自分を偽る人がいます。
うすうす視力・聴力が下がっていることは気づいているものの、なんとかごまかせないかと考えます。
視力検査では、見えていないにもかかわらず、当てずっぽうで答えようとします。
聴覚検査では、聞こえていないにもかかわらず、適当にボタンを押して、聞こえているふりをしようとします。
見栄やプライドがあって「視力が低い」「聴力が弱い」という現実を受け止めたくないのかもしれません。
あるいは、恥ずかしさや羞恥心があって「見えない」「聞こえない」と言いにくいのかもしれません。
人間なので心が揺れてしまうことはあります。
だからといって、偽って答えるのはやはり良くないことです。
少しでも検査結果を良くしたいのは誰でも同じです。
嘘やごまかしがあると、正しい検査結果が得られなくなり、健康診断の意味がなくなります。
見えないなら、適当に答えず「わかりません」と正直に答えましょう。
何も聞こえないなら、適当にボタンを押すのではなく「何も聞こえません」と正直に答えましょう。
自分を偽りません。
「少しでも検査結果を良くしたい」「視力・聴力が悪いことを認めたくない」という気持ちがあったとしても、嘘はNGです。
きちんと正直に答えることが大切です。
「見えない」「聞こえない」と答えることは、かっこ悪いことでも何でもありません。
「見えないものは見えない」「聞こえないものは聞こえない」でいいのです。
健康診断で正しい結果が得られるからこそ、正しい状態がわかって、必要な対策や改善策も見えてきます。
何事も正直であることは素晴らしいこと。
見栄やプライドは捨て、恥ずかしさや羞恥心に打ち勝ち、正直に答えると、自信がつきます。
自分に正直になると、もっと自分を好きになれます。
健康診断は、とことん正直になる場所なのです。