さあ、明るい表情をしてください。
目元を緩ませ、きゅっと口角を上げましょう。
白い歯を見せながらにこにこするのはもちろん、口を閉じたままにこにこしてもOKです。
理由はなくていいのです。
ひたすらにこにこするだけでいい。
「私は今、幸せです!」「たった今ラッキーなことがありました!」と言わんばかりの明るい表情を見せようではありませんか。
嬉しいこともないのに、にこにこするのは不自然に思うかもしれません。
演技でいいので、とにかくにこにこ明るい表情を作って、しばらくその表情を維持しましょう。
どうしても難しいというなら、割り箸やペンをくわえてください。
強制的に口角が上がって、にこにこした表情になります。
周りから見るとちょっと不自然に映るかもしれませんが、気にする必要はありません。
人目が気になるなら、個室や自宅など、1人の環境がおすすめです。
にこにこした表情をしたら、そのまま3分ほど維持しましょう。
だんだん心が元気になり、明るい気持ちになっていくでしょう。
にこにこしていると、表情筋から脳にポジティブな信号が伝わります。
脳が「今、ハッピーな出来事を経験している」と解釈して「ベータエンドルフィン」と呼ばれる物質が分泌されるようになります。
ベータエンドルフィンは、別名「幸せ物質ホルモン」と呼ばれ、明るく前向きな気持ちにする作用があることで知られています。
結果として嬉しい気持ちになっていくのです。
ふりでも演技でもいいので、まずにこにこしてください。
嬉しいことがなくても、にこにこしているだけで噴水のように明るい気持ちが湧き出てくるでしょう。
明るい気持ちだから、にこにこするのではありません。
にこにこするから、明るい気持ちになるのです。
笑顔には、ポジティブのスイッチをオンにする働きがあるのです。