選挙のときの話です。
選挙戦のときには、大勢の人が候補者に集まって応援します。
候補者の応援本部では、たくさんの人たちが来て応援します。
それが落選してしまうと、突然、人がいなくなります。
「さっきまでの活気は何だったんだ」と思うくらい、さっと人がいなくなるのです。
そんな状態でも、残ってくれている人がいます。
それが本当の友人です。
本人が失敗したときにも見捨てず、力になってくれる人、本当の友人です。
本当の友人は、自分が失敗してしまったときに初めてわかります。
友人とはいえ、利害関係で成り立っている場合が多いのです。
見かけだけの友人は、自分に何かの利益があるから仲良くなっているだけで、利益がなくなるとさっと消えます。
私はこれを、何度も経験したことがあります。
私はコンピューターが好きですから、よくいじります。
それで身についた知識が、自分にとってのコンピューターの勉強になります。
ときどき私のところに「パソコンを修理して」とお願いしてくる人がいます。
それでパソコンを直します。
私が直した後、さっと消えてしまうのです。
突然消えてしまうのは手品だけかと思っていましたが、そうではないようです。
もう音さたなしです。
その後、パソコンの調子が再び悪くならないかぎり連絡がありません。
「ありがとう」の一言の電話くらいほしいものです。
私は自分が利用されている感じがして、悲しくなってしまいました。
それが何回かあって、経験の回数をこなすと人間模様が見えてきます。
利害関係で成り立っているのは、見かけだけの友人だなとわかるようになってきたのです。
利害関係で成り立っている関係は、本当の友人ではありません。
それは「仕事上のお付き合い」です。
お金という利益が絡んでいるときに、しっかりギブ&テイクができていれば仕事上のお付き合いは成立します。
ただし、プラス・マイナス・ゼロです。
仕事上の付き合いと友人の付き合いを、一緒にするのはよくありません。
それは、まったく別の関係です。
本当の友人は、失敗したときも利害の関係なしに、そばにいて助けてくれる人です。
利害関係のお付き合いは、利益がなくなるとさっと消えてしまうのです。