人付き合いをうまくするには、相手を受け入れることが大切です。
相手の一部だけでなく、全部を受け入れるのです。
友人だって人間です。
上司だって人間です。
お父さん、お母さんだって人間です。
良いところもあれば、悪いところもあります。
小さなことは気にせず、相手のすべてを受け止めればいいのです。
相手のすべてを、受け入れるのです。
人付き合いは、相手のすべてを受け入れて始まります。
学校の先生が、良い例です。
学校の先生は、いろいろな生徒を相手にしなければなりません。
私が小学生のころ、私のクラスはとても荒れていました。
先生が手を焼くくらい、やんちゃな生徒ばかりでした。
先生もたまらず、生徒に向かって叫ぶことが多かったのです。
そんなときに先生が言った言葉があります。
「あなたたちが私を選んだわけじゃないでしょ。私もあなたたちを選んだわけじゃない。人との関係を大切にしなさい」
先生は、涙を流しながら、叫んでいました。
生徒たちをそのまま受け入れようとした言葉です。
先生も人間ですから、好き嫌いがあります。
時には苦手な生徒に当たってしまうときもあります。
しかし、先生が好きで決めたわけではなく、仕方ないことです。
だからこそ、相手のすべてそのままを受け入れてしまうことが大切なのです。
お父さん、お母さんも同じです。
「嫌いだ」と言って別れることはできません。
お父さんお母さんは、宇宙でたった1人だけです。
ありのままを受け入れることが大切です。
先生はいろいろな人を受け入れる達人です。
いろいろな生徒がいても、先生は逃げるわけにはいかず、相手にしなければなりません。
先生だって疲れます。
そのときに大切なことは、好きなところも嫌いなところもすべて飲み込んで「そういう人なのだ」と思うことにしましょう。
人とうまくやっていくには、相手のすべてをありのまま受け入れてしまうことなのです。