私は、多くの人と接しているときに「虹」を見ているような気分になるときがあります。
虹は、いろいろな色が集まって1つのきれいな輪ができています。
赤色、青色、黄色、緑色、紫色。
人間関係は、生きているうちは、常に必須です。
たくさんの人に支えられて人間は生きていますから、人との関係をなくしてしまっては、生きていけなくなります。
自分はたくさんの人に支えられて生きていることに気づけば、おのずから人間関係が大切であることにも気づきます。
人間関係において、面倒なことは、つい後回しにしてしまいがちです。
学校の友人や会社の同僚など、毎日会える関係だと「また今度でいいか」となります。
たとえば、単なる挨拶にも、くっきりと表れてきます。
気軽さがあれば、人間関係は長続きします。
相手のことを負担と感じずに、素の自分を出していくことができる「気軽さ」があるというのは、理想的な人間関係です。
言いたいことも言えず、相手に対してストレスを感じるというのでは、心を開いて打ち解け合うことは、なかなか難しいものです。
人間関係を円滑にできる、よい方法があります。
相手の長所を見つけることです。
どんな人間にも、必ず1つはいいところがあります。
尊敬することは人間関係向上のコツですが、褒めることも負けないくらい大切なコツです。
お互いに褒め合うという人間関係で、うまくいかない人間関係はありません。
尊敬し合う関係になっていると、自然と褒め合う関係にもなります。
褒めるときのコツは「具体的に」褒めることです。
褒めるときには具体的であるほど、嬉しくなります。
細かいところまできちんと見て、わざわざそれを褒めてくれるのは、なにより嬉しく感じます。
自分の前向きな気持ちを口に出して言うと、魔法を使っているかのようにどんどん人間関係が向上します。
自分の感情を素直に外に出していくということは、自分を表現していることになります。
何もしゃべらず無表情の人より、素直に思っていることを話してくれる人とのほうが、好感が持てるのはそのためです。
良い人間関係のために「時間厳守」は基本としましょう。
時間厳守は、相手からどんどん信用してもらえるための大切な約束事です。
時間をきちんと守ってくれる人は、約束も守ってくれるという共通点があります。
「~してあげる」という表現があります。
親切に聞こえますが、偉そうな印象も受けます。
「仕方ないな。では私がしてあげよう」という、見下したニュアンスが感じられます。
世の中にはいろいろな人がいます。
人付き合いをするにも、なかなか一筋縄ではいかないことがよくあります。
自分とぴったり合う人は珍しく、なかなか自分とは合わないなと思う人のほうがたくさんいるものです。
どうせ人付き合いをするなら、中身を見てくれる人と付き合うようにしましょう。
中身を見てくれる友人とは、うまくいきます。
一時的な利益や外見のよさではなく、中身を見てくれる人とは、素の自分を出せ、深い会話もできるようになります。
友人になるなら、中身を見てくれる人と接することが大切です。
ということは、あなたも、相手の中身を見るような人になることです。
外見ではなく、中身を重視して、付き合っていくことが大切です。
お金では買えないものの1つに「友人」があげられます。
もう1つ深い関係といえば「親友」です。
親友とは、友人以上に親しい関係を結んだ人のことです。
環境が変われば、びっくりするくらい友人の層が変わります。
冷たい響きに聞こえるかもしれませんが「環境が変われば、友人も変わる」というのは本当の話です。
小学校や中学校では、毎日友人と会えます。
もし深い関係を作るなら、学生時代が一番のゴールデンタイムです。
学生時代ほど、親友を作りやすい時期はありません。
学校を卒業し、いったん社会に出てからの人間関係は、利害関係を考えます。
会社の中では地位や肩書があり、人間関係に上下差が出てきます。
いえ、むしろ上下差がないと、うまく仕事が回らないのが会社です。
きれいに仕事をこなすためにも、命令する側とされる側とではっきり区別をつけておいたほうが、いざこざが少なくてすむのです。
「同じ年齢の人とのほうが、仲良くなりやすいな」と思ったことはありませんか。
私が今、仲良くしている友人は、やはり同じ年齢の人たちです。
単純な理由ですが、自分と同じ年齢だという共通点があるからです。
友人と話していると、痛いところを突かれて、話に詰まることがあります。
自分の弱点やコンプレックスだと、特に話しにくくなります。
こういうときに会話を楽にするためには、2種類の方法があります。
人付き合いで欠かせないのが「約束」です。
どんな人との関係でも、約束事は何か発生してきます。
実際、大きな約束事ができる関係であるほど、深い仲と言えます。
熱意とは、スピードで表現できます。
「~してほしいんだけど」と言われて「はい、すぐします」と即答できると「やる気があるな」と熱意を伝えることができます。
しかし「どうしようかな……。まあ、やっておきます」とゆっくり答えられると「やる気があるのかな」と心配になります。
100点満点を目指す人、つまり完璧主義者は、なかなか人間関係がうまくいかない傾向にあります。
何でも自分の思うとおりに行かないと気がすまないタイプは、人間関係で何かあるたびに悩みます。
ささいなことに深く考えてしまい、何とかして100点満点の人間関係を求めようとします。
ドラマに釘付けになっている人がいます。
いつもドラマの中の主人公に熱狂して、毎週のドラマは欠かさず見ている人です。
ドラマに釘付けになるのもいいですが、その前に、まず「自分の人生」というドラマに釘付けになっておく必要があります。
人間関係が面白くなるのは、自分とは違ったタイプの人がいるときです。
私の友人には、自分と似ている人もいますが、逆に全然似ていない人もいます。
似ていない部分があっても、仲良くやっています。
本当の臨機応変は、自分の中に「哲学」があって、初めてできることです。
自分の中にしっかりした軸があり、それを中心に自由自在に動けるのです。
自分の中に哲学がない人は、ただ周りに「合わせてしまう人」になります。
すべてを言い切ることがよいことだと思われがちな人間関係です。
しかし、実際にすべてを言い切るような態度を取ってしまうと、妙にお説教っぽくなります。
「ああしたほうがいい。~だからだ。私は昔~で、かくかくしかじか……」とたくさん語ってしまうと、お説教になります。
人との関係は、糸を結ぶことに似ています。
蝶結びのように強くつながっているけれど、あるところを引っ張ると、すぐ糸がほどけてしまう関係。
まめ結びのように、一度つながるとなかなかほどけない関係などです。
共に繁栄していく人間関係が理想的です。
どちらか一方が1人勝ちをする関係ではなく、お互いにお互いを助け合う関係が、一番仲良くなれます。
そのうえ、長続きする関係です。
人付き合いが苦手な人は、傷つくことを恐れている人に、多く見られます。
ささいな相手からの一言に傷つくのが怖くて、なかなか人付き合いができないでいます。
人を避けるから、余計に傷に対する免疫力がなくなり、さらに人付き合いがおっくうになるという悪循環になっています。
何事も見方を少し変えるだけで、暗いことでも明るいことに考えてしまうことができてしまいます。
『ものは考えよう』という日本のことわざにもあるとおり、明るく考えれば、何でも面白く楽しくなります。
暗い出来事や経験も、プラスに考えてしまうことです。