絆は、よってねじれて強くなります。
よってねじらなければ、強くなりません。
結びつきが、初めから強いということはありません。
人とのつながりは、最初は1本の細い糸です。
切れやすいし、もろい糸です。
人との結びつきが強いほど、この糸も太いということになります。
この糸を、つまり絆を太く強くする方法はたくさんあります。
親切にすること、お礼を言うこと、話しかけること、一緒に遊ぶこと、一緒に同じ時間を共有することなど、たくさんあります。
どれが最もよいということはありません。
どれも大切なことです。
それでも、ある出来事がきっかけで、一気に関係が深まるときがあります。
トラブルです。
人間関係ではトラブルを避けることが大切だといわれていますが、これは一概にそうだとは言えません。
トラブルのおかげで、仲良くなっていくものです。
あなたと仲のいい人にも当てはまるはずです。
仲良くなる間に、何かのトラブルがあったはずです。
喧嘩や涙、すれ違いなどのトラブルです。
そのトラブルが、人とのつながりを強くしているのです。
「トラブルがあるから嫌だ。もう絶交する。バイバイ」というのは、上手な人付き合いではありません。
トラブルのときこそ、仲良くなるチャンスなのです。
トラブルと一言で言っても、多種多様いろいろなトラブルがあります。
何でもかまいません。
どんなトラブルでも、絆を強くするチャンスになります。
大切なことは、トラブルが起こったら、しっかり仲直りをすることです。
仲直りをしたとき、その絆は以前より太く強くなっています。
絆は、トラブルを重ねれば重ねるほど、太く強く切れにくくなります。
ねじれていくことで、切れにくくなるのです。
運動会の綱引きで使う綱は、単なる糸ではありません。
糸が束になり、束がねじれて、ねじれた束がまた束になり、さらにねじれています。
そのおかげで、太くて強く、切れにくくなっているのです。
絆も同じです。
絆も、よってねじれて太く強くなっていくものなのです。
トラブルを楽しみましょう。
トラブルはトラブルではありません。
トラブルはチャンスなのです。
トラブルは、絆を強くするチャンスになるのです。