名案が浮かぶのは、どのようなタイミングでしょうか。
リラックスしているときに名案が思い浮かぶと言いたいところですが、現実は違います。
たしかにリラックスしているときには、心も体も落ち着いて、アイデアが出やすい状態のように思えます。
しかし、頭の回転まで穏やかになっている状態のため、なかなか鋭い名案は思い浮かびません。
私たちは、リラックスして物事を考えようとしても、難しい。
先に眠くなります。
それに落ち着きすぎていると、古い慣習や常識などを優先してしまい、保守的な考えしか浮かばなくなります。
時間も十分にあれば気持ちが緩み、なかなか勢いがつきません。
名案は「ぎりぎりの状態」で浮かびます。
条件が悪かったり時間が少なかったりする場合には、頭が高速回転で回ります。
能力以上の能力を発揮するのは、常に悪い条件のときです。
必死になっているときは常識や慣習を超えた発想をしやすいため、思わぬ名案が浮かびやすいです。
しかもテンションも高くなっているので、次々と思い浮かびます。
有名作家は、締め切りに追われるのが常です。
しかし、実は、締め切りに追われたから名案が浮かび、有名になりました。
手塚治虫や赤塚不二夫も締め切りに追われたから、常識や慣習を破った発想やアイデアを量産できました。
往々にして、そういうものです。
自分をわざとぎりぎりの状態に持っていくことは、時に必要です。
悪条件と思えても、実は好条件です。
本来以上の能力を発揮できるのです。