あなたには、どんな才能がありますか。
「自分には何の才能もない」
そう思っているなら誤解です。
何の才能もない人は、1人もいません。
人は誰でも何らかの才能があります。
もちろんあなたにも、何らかの才能があります。
では、なぜ才能がないと思うのかというと、気づいていないからです。
「才能があること」と「自覚していること」は別問題です。
誰でも何らかの才能はありますが、気づけるかどうかは本人次第です。
「才能がない」と思うなら、まだ自分の才能に気づいていないだけのこと。
残念ながら、せっかく素晴らしい才能があっても、それを自覚している人は少ないのが現実です。
多くの人は才能があるにもかかわらず、気づかないままスルーしています。
たとえ気づけても「そんなまさか」「気のせいだろう」「単なる偶然に違いない」と思ってうやむやにします。
これはもったいないことです。
才能を無視していると、自分らしく生きることもできなくなります。
自分らしく生きるためには、才能を見つけ出すことが欠かせません。
大げさに才能を考えていないでしょうか。
才能という意味を誤解しているのかもしれません。
あらためて「才能」の意味を辞書で引いてみてください。
「特殊能力」「世界一の能力」「努力もしないで身につけた能力」といった大げさな意味は1つもありません。
「生まれつきの能力」「訓練によって得られた能力」「ある物事をうまくなし遂げる優れた能力」といった説明があるはずです。
つまり、平均水準より少し秀でた能力にすぎないのです。
このことに気づくと、才能に対する印象もずいぶん変わるのではないでしょうか。
なかなか才能が見つからないなら「才能」を「適正」と言い換えてみてください。
「自分の才能は何だろうか」と思うなら「自分の適性は何だろうか」と考えてみます。
「適正」という視点で考えると、見方が変わって、才能を見つけやすくなるでしょう。
結局のところ、才能と適性は同じことです。
「才能探し」は「適正探し」です。
適性を深めたものが、才能です。
あなたにはどんな才能があるでしょうか。
ゆっくりでいいので、じっくり考えてみてください。
「自分には才能がない」と思っていると、貴重な武器を見逃すことになります。
最初からはっきりわかるとは限らず、隠れている可能性もあります。
才能を見つけるために、たくさん三日坊主を経験してみることも大切です。
実際に経験してみないと手応えがわからないため、適性も判断できません。
何らかの才能が必ず1つはありますから、ぜひ見つけ出してください。