妻が夫に対して心配することの1つに「浮気」があります。
結婚する前ならまだしも、結婚してから浮気は、笑い事では済まされません。
結婚する前なら大喧嘩をして、別れようと思えば別れられます。
傷がつくと言っても、心の傷くらいです。
しかし、結婚してからの浮気となると心の傷だけでは済みません。
「夫婦になります」という、実印を押した書類を役所に提出します。
夫婦としての法的な拘束力があります。
別れるとなると「バツイチ」という歴史が残り、子どもがいれば、別れた後でも養育費がかかることでしょう。
場合によっては、慰謝料を請求されるケースもあります。
心の傷だけではなく、社会的なダメージや金銭的なダメージが大きくなります。
結婚してからの浮気は、本当に甚大です。
そこで妻は、よくありがちな策を心がけようとします。
夫が絶対に浮気をしないように、交友関係を制限しようとします。
絶対に女性に近づかせないように、飲みに行くときも、女性がいるかどうかをしつこくチェック。
怪しい番号から連絡がかかってきていないか、夫の携帯電話をチェック。
週末に飲みに行くのも、できるかぎり控えるように命令します。
「女性に近づくチャンスを与えなければ、浮気のしようがあるまい」
妻は、そう思います。
しかし、これは逆効果です。
実は交友関係を制限するほうが、夫は浮気をします。
制限されて鎖に縛られたままでは、誰でも精神的な苦痛を感じます。
「結婚すれば、死ぬまで女性と話さえしてはいけないのか」と絶望的になります。
そうしたストレスのせいで、余計に浮気に走りやすくなります。
「禁じられた遊び」をするかのように。
あなたも「するな、やるな」と言われたことほど、したくなることはありませんか。
その気持ちは、夫も同じです。
夫の交友関係は、できるだけ自由にさせるほうがいい。
妻は「浮気はダメ。信じているから」と伝えるだけでいい。
良識のある夫なら、妻の気遣いをきちんとわかってくれるはずです。
これから長い夫婦生活をストレスなく共に歩んでいくためにも、交友関係は自由のほうがいいのです。