妻は、夫の仕事を直接手伝うことができません。
もし夫が自営業なら、妻は夫の仕事を直接手助けできますが、会社勤めの場合は、直接手伝うのが難しい状況です。
会社に行くわけにもいきません。
そもそも夫が会社で仕事をしていることを家に持ち帰るのは、業務上、許されない場合がほとんどです。
機密事項などが外部にもれると問題だからです。
しかし、妻は夫の仕事を助ける唯一の方法があります。
夫のやる気が出るような言葉をかけてあげることです。
「いつもお仕事、お疲れさま。今日も頑張ってね」
妻からの言葉に夫は刺激を受け、発奮します。
仕事への集中力、意欲、やる気も出て、はかどることでしょう。
夫の仕事を、直接手伝っているわけではありませんが、実は間接的に夫の仕事を手伝っていることになります。
もう1つ重要な意味があります。
前向きな言葉をかけてくれる妻に対して、印象がよくなることです。
夫が元気になるような言葉をかけているかぎり、夫婦の仲が悪くなることはありません。
「こんな優しい妻のためにも頑張らなくては!」
「妻と一緒なら、どんなつらいことでも乗り越えられそうだ」
妻に対する印象が、ぱっと明るくなります。
夫の仕事を間接的に助けられるだけでなく、夫婦関係までもよくなります。
夫が喜ぶ言葉は、どんどん言ったほうがいい。
どんなに口にしてもお金がかかるわけではありません。
しかし、妻からの一言で夫がやる気を出せば、昇給によって給料アップの可能性ならあり得ます。
夫の仕事もはかどり、夫婦関係もよくなるという二重の喜びです。
なお、逆のパターンには要注意です。
夫のやる気を奪う言葉を口にする妻です。
やる気を出すどころかやる気を奪い、夫の仕事を増やしてしまいます。
さらには、そういうマイナスの言葉ばかりを口にする妻に対しても、悪い印象を抱くようになります。
「妻と一緒にいると疲れるな」「一緒にいるといらいらする」と思うようになり、夫婦喧嘩ばかりになってしまうでしょう。
夫に対して「前向きな言葉をかけるか」「後ろ向きな言葉をかけるか」。
夫婦関係は、ひとえに、妻の言葉が鍵を握っているといっても過言ではないのです。