父がまだ会社勤めをしていたころ、水口家では、夜の7時か8時くらいになると、不思議な電話がかかってきました。
「リリリ」と電話が2、3回鳴って、すぐ切れます。
偶然その日だけかと思いましたが、違いました。
海外出張の多かった父は、ときどきお土産を買ってきました。
たまたま母の誕生日と重なった日、父は奮発したお土産を買ってきました。
世界の有名ブランド「Coach」のハンカチを買ってきました。
多くの家庭では、中心的存在は夫です。
夫のほうが力は強くて経済力もあるという事情のため、家庭では自然と夫が中心になってしまいます。
当然、人として男性も女性も平等です。
夫婦で喧嘩をしたときには、できるだけ早く仲直りするのがポイントです。
喧嘩の火は、できるだけ小さなうちに消したほうが、被害も最小限に食い止めることができます。
ここで誤解しないでいただきたいのは「早く仲直り=早く謝る」というわけではありません。
火事は、火が大きくなればなるほど、消しにくくなります。
火が大きいほど、消すための水もたくさん必要になり、消し終わるまでにも時間がかかります。
たとえ消し終わったとしても「焼け跡」が大きくなります。
仕事熱心な夫は、毎日残業で帰宅するのが遅くなりがちです。
一見すれば、家に帰るのが遅い状態は、家庭のことを軽んじているようにも思えます。
一概にそうとも言えません。
料理を作ったことがある人ならわかるでしょうが、食事は1つ作るにも手間暇がかかります。
まずは、食材を買ってくるところから始まります。
栄養バランスを考えながら調理する。
妻にもっとおいしい食事を作ってもらいたいとき、あなたならなんと言いますか。
普通に考えれば「もっとおいしく作ってよ」というような言葉を言うのではないでしょうか。
たしかに素直でストレートな一言ですが、実は少し失礼になっています。
夫は妻の手作り料理を褒めるのが基本です。
おいしい料理は、過大評価するくらいに褒めちぎるほうがいい。
妻はもっと褒められたいと思い、さらにおいしい料理を作ろうと奮起します。
長い夫婦生活では、必ず、妻と衝突することがあります。
一度や二度で済めばまだいいほうです。
特に新婚時代は、毎日衝突ばかりになるでしょう。
男にとって、力とは何かについて、あらためて整理して考えましょう。
力を持っている夫がまず、力の取り扱いについて認識しておく必要があります。
なぜ、男は力があるのでしょうか。
時間やタイミングが許すかぎり、お風呂は夫婦一緒に入るようにしましょう。
お風呂を一緒に入っている夫婦で、仲の悪いカップルはいません。
別々に入れば楽かもしれませんが、そこをあえて一緒に入るのがポイントです。
子育てをする際には、絶対に言ってはいけない禁句があります。
たくさんあるわけではありません。
絶対に言ってはいけない言葉は、たった1つだけです。
未婚だったころは、どこか自分にだらしない部分がありました。
お金がなくても、困るのは自分だけ。
特に何かを背負っているわけではありませんでしたから、のほほんとしていました。
夫婦関係といえば、夫と妻だけに焦点が向いてしまいがちですが、そればかりではありません。
夫としては、妻のご両親にもきちんと目を向けていますか。
褒めるのは「自分の両親」はもちろんですが、特に「妻のご両親」です。
ほとんどの夫は、仕事でストレスを抱えているはずです。
遊んでいるならともかく、お金と責任が関わる仕事では緊張感がありますし、ストレスも感じて当然です。
仕事だけではなく、職場の人間関係に悩まされることもしばしばです。
妻と会話をしていると、同じ話が何度も出てくることがあります。
たわいない会話なら、何度でも同じ話をしたくなります。
あなたが宝くじで大当たりをすれば、同じ話を何度でもしたくなりますね。
往々にして夫は、妻の仕事を軽くみてしまいがちです。
「洗濯なんて、洗濯機に洗濯物を押し込んで、スイッチを入れるだけだろう」
「適当に食事を作るくらい、誰でもできるだろう」
夫と妻とでは、仕事の「種類」や「立場」が異なるだけで、大変さに大きな差はありません。
夫は、会社で「大人数による協力の大変さ」があります。
妻は、家の中で「少人数による孤独の大変さ」があります。
夫婦関係がよくなるキーフレーズは「手伝って」より「手伝わせて」です。
妻が困っているときは、夫に「手伝って」と言い、助けを求めます。
助けを求めてからでは遅い。
男が偉そうにする時代は、とっくに終わっています。
偉そうにするとかっこいいと思われる時代は、すでに時代遅れです。
これからは、女性をフォローできる男性がかっこいいと思われる時代です。
夫と妻とは結婚すれば、1つ屋根の下で、生計を一にして、一緒に暮らし始めます。
長い間、母親と暮らしを共にしてきましたが、結婚すれば、妻と共に暮らし始めることになります。
さて、そんなときです。
「髪を切ったね」
散髪をして次の日に話しかけられるのは、決まって女性からです。
男性は髪を切ったことにあまり気づいてくれないですが、女性はすぐ気づきます。
「マザーコンプレックス」という言葉をご存じですか。
母親に対して、子どもが強い愛着や執着を持つ状態をいいます。
これまで長い間、息子は温かい母親の愛情を受けて育ってきました。
最近は、妻でも仕事に出るケースが大変多くなりました。
苦しい家計を少しでも楽にさせたいということで、妻でも働きに出る家庭は珍しくありません。
女性も、どんどん社会進出している時代です。
個性を大切にしたい気持ちもあるでしょうが、考えを押し通すのは大変です。
夫婦が、お互いに自分の主張にこだわっていると、ぶつかってばかりになるでしょう。
ストレスもたまります。
夫婦の関係が悪化する際に、よく見られるのが「考え方の違い」です。
頭の固い人は「二者択一の選択」を好みます。
Aなのか、Bなのか。
男も女も人間としては同じですが、脳にはわずかに違いがあります。
男性は低いところが好きという傾向があります。
男性が家で個室を作るなら、地下に個室を作りたがります。
夫として、妻に贈り物をするときといえば何を考えるでしょうか。
高級ブランド品を思い浮かべるでしょうか。
妻が喜びそうなバッグ。
夫婦生活ではある程度、お金が物を言います。
着るもの、食べるもの、住むところなど、やはりお金ですね。
外食に行く回数も増えることでしょう。