あらゆる人間には、必ず苦手とする分野があります。
力のある夫ですら、苦手とすることはあります。
夫の苦手な部分は「弱点」と考えるのではなく「個性」と考えるのが、うまく付き合うコツです。
苦手分野にたどたどしい夫にいら立つこともなく、むしろ愛らしく思えてきます。
さて、本題はここからです。
夫が苦手とする部分は、個性として考えるまではいいですが、では完全に放置すればいいのかというとそういうわけでもありません。
ほうっておけないこともあります。
たとえば、親しいご近所さんとのお付き合いの中、ささいな差し入れをいただくこともあるでしょう。
口下手な夫なら、もぞもぞして、お礼を言わないこともあるでしょう。
口下手なので、もぞもぞしたり、はっきり言わなかったりすることもあります。
「ありがとうございます」とはっきり伝わっていなければ「ありがとう」を言っていることにはなりません。
このままでは、社会的に人に失礼な態度を取ったりするかもしれません。
そういうときこそ、妻の出番です。
妻は、不完全な夫をフォローするのが役目です。
夫が口下手なら、夫のかけている部分を、妻が補えばいい。
夫の代わりに、妻がはっきりお礼を言えば、フォローができることでしょう。
もし、夫が時間にルーズならどうでしょうか。
妻がアラーム役を演じ、夫が遅刻しないように、電話をしたりメールをしたりなど、フォローできるはずです。
夫に苦手なことがあっても、うまく乗り越えていけます。
フォローが上手な妻に対して、夫も感謝するはずです。
もちろん逆もあります。
妻が苦手とすることは、夫に助けを求めればいい。
妻は、パソコンの知識が乏しくて、夫が詳しいなら、遠慮なく助けてもらえばいい。
これが「助け合う」という理想的な夫婦の形です。
大人になれば一人前になるはずですが、部分的には一人前になれないことがあります。
あなたも大人であり、一人前のはずですが、部分的にはまだまだ未熟だと感じる部分があるのではないでしょうか。
理想的な夫婦といえば「夫も妻も完璧」を想像しがちですがそうではない。
夫と妻とがフォローし合い、協力しながら生きていく姿こそ、理想的な夫婦像です。
夫も妻も、不完全でいいです。
苦手な部分もあっていい。
要は「助け合えるか」「フォローし合えるか」です。
夫が苦手な点を侮辱するのではなく、そういうときこそ、妻の出番です。
夫婦は、2人揃って一人前になるのです。