引っ込み思案の人は、幼少期、否定されて育ったパターンが目立ちます。
親や先生から褒められることが少なく、怒られることばかり。
否定されてばかりでは、だんだん自分に自信が持てなくなり、自己評価・自己肯定感も下がります。
「怒られるかもしれないから、余計なことはしないでおこう」
逃げ腰の考え方を持つようになり、だんだん積極的な行動を控えるようになる。
発言や行動を押さえ込むようになり、引っ込み思案になるのです。
否定されて育つと、いつの間にか自分をけなす習慣がついていることも少なくありません。
「私なんて、何をやってもダメ」
「どうせ自分にできるわけがない」
「またうまくいかなかった。本当に自分が情けない」
何をするにも、まず悪いほうから考えようとします。
少しでもうまくいかなければ、自己嫌悪になって落ち込みます。
自分をけなす習慣があると、自分で自分を傷つけてしまい、ますます引っ込み思案がエスカレートするのです。
引っ込み思案の人は、親や先生に褒められた経験が少ないため、これから褒められる経験を増やしましょう。
では、親や先生に褒められなければ、誰に褒められるか。
自分なのです。
自分で自分を褒める習慣を持ちましょう。
「自分で自分を褒めるのはおかしいのではないか」
そう思うかもしれませんが、おかしくありません。
自分を一番よく知っているのは、自分です。
自分の苦労も努力も頑張りも、一番よく知っているのは、ほかの誰でもない自分です。
自分で自分を褒めるのは自然なことなのです。
どんどん自分を褒めていきましょう。
何かを達成していなくてもかまいません。
少しでも頑張ったことがあれば、どんどん自分を褒めてOKです。
自分を褒めていけば、ポジティブな言葉のシャワーを浴びることができます。
たとえば、1日の仕事をしっかり頑張ったとします。
「今日も1日よく頑張ったね、自分!」
こう褒めれば、気持ちよく寝ることができるでしょう。
2時間集中して勉強を続けられたとします。
「2時間も集中して勉強できるなんて素晴らしい。よく頑張ったね、自分!」
こう褒めれば、勉強のストレスが小さくなっていくでしょう。
スポーツジムで、運動や筋トレを頑張ったとします。
「しっかり体を動かせた。気持ちいい汗もかけた。素晴らしいね、自分!」
こう褒めれば、体は疲れていても、心は晴れやかな気持ちを感じるでしょう。
「○○しかできなかった」とマイナスに考えるのではなく「○○もできた」とプラスに考えるのがコツです。
きちんと声に出して言うと効果的です。
もし人に聞かれるのが心配なら、心の中で唱えるだけでもかまいません。
褒めてもらうのを待つのは、今日でもう終わりです。
褒めてもらうのを待つのもいいですが、自分から褒めていくほうが早い。
幼少期、褒められなかった分だけ、今から自分で自分を褒めていき、埋め合わせていけばいい。
親や先生を頼らなくても、自分で自分に自信を与えるようにしてください。
自分を褒める習慣を通して、どんどん褒める経験を増やしていきましょう。
自分を褒める習慣があると、精神的に強くなれるのです。