口周りの筋肉を鍛えましょう。
口を、アルファベットの「E」や「O」の形にして、口周りの筋肉を動かしましょう。
口周りの筋肉は、表情だけでなく食べるときにも動かすので、しっかり鍛えておくことが大切です。
次に行うのは、表情の練習です。
鏡に向かって、いろいろな表情をしてみてください。
嬉しい表情、楽しそうな表情、悲しそうな表情、怒った表情、安心した表情。
きりっとした表情、困った表情、うっとりした表情、悩ましげな表情、恥ずかしそうな表情、申し訳なさそうな表情。
表情は、1ミリ動くだけで変わります。
人は、地球上で最も表情の豊かな生き物です。
人の表情には30種類以上の表情筋があり、100種類以上の表情が作れるといわれています。
表情は、非言語コミュニケーションの1つです。
表情が豊かになることは、非言語コミュニケーション能力が豊かになることを意味します。
表情の練習をすることは、コミュニケーション能力を鍛えていることになると言っていいでしょう。
何より大切なのは「笑顔の練習」です。
一言で「笑顔」と言ってもバリエーションがあります。
歯を見せた笑い方、口角を上げた笑い方、目を細めた笑い方、はにかんだ笑い方、最高に嬉しそうな笑い方。
しわは気にせず、いろいろな笑顔の練習をしましょう。
笑い方を練習すると表情筋を鍛えることになり、笑顔が豊かになります。
世の中には豊かな表情をする人がいますが、生まれつきではありません。
人の見えないところで、鏡に向かって表情の練習をしている成果です。
スポーツは練習すればするほどうまくなるように、笑顔も表情も練習すればするほどうまくなります。
明るい笑顔の人を見ると明るい気持ちになりますが、それは自分に対しても同じこと。
鏡に向かって笑顔の練習をすると、自分で自分の笑顔を見ることになって明るい気持ちになれます。
また、笑顔になることで、表情筋から脳にポジティブな信号が送られます。
「この人は今、幸せだ」と感じた脳は、幸福感をもたらす「ベータエンドルフィン」という物質を放出します。
結果として、心にプラスの変化が生じ、本当に幸福な気分になります。
幸せだから笑顔になるのではなく、笑顔になるから幸せになるのです。
ひととおり表情の練習をした後は、すっきりした気分になっているでしょう。
鏡の前で、あなたは何種類の表情を表現できるでしょうか。
笑顔を中心に、いろいろな表情をしてみてください。
表情筋のトレーニングになり、よいリフレッシュになります。