「体に悪いものは、食べないほうがいいのか」
こう問われたら、誰もが「食べないほうがいい」と即答するでしょう。
体に悪いものは、栄養価が低く、カロリーも高いのが特徴です。
飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・アクリルアミドなど、体に悪影響を及ぼす成分が含まれていることも少なくありません。
健康的とは言えない食べ物ですから避けたほうがいいと考えるのは自然です。
ジャンクフードやファストフードは健康への悪影響が指摘されているため、世間では「体に悪いもの」という認識があります。
健康意識の高い人なら、ジャンクフードやファストフードを目の敵にして、体に悪いものを一切食べないようにしているでしょう。
あなたも日頃から、体に悪いものはできるだけ食べないように心がけているかもしれません。
しかし、体に悪いものを一切食べない食生活は、健康的ではありますが、別の不安要素が出てきます。
「絶対食べてはいけない」
「一口も食べてはいけない」
完全に禁止してしまうと、それはそれでストレスです。
ぐっと自分を抑え込むことになり、食の自由やバラエティーが制限されます。
食べることを制限することになれば、食生活の低下を招きます。
健康意識も、度が過ぎると堅苦しくなります。
食をコントロールすることは大切ですが、一切羽目を外してはいけない食生活にはつらいものがあります。
不思議なことに、体に悪いものに限っておいしいものが多い。
口当たりが良かったり、糖分がたっぷりだったり、食欲を刺激する食感があったりします。
不健康な食べ物ほどおいしいものはありません。
ここで意識改革を行いましょう。
たまには体に悪いものを食べてもいいのです。
もちろん毎日食べるのはNGですが「たまには」であれば問題ありません。
たまにだからいいのです。
特別感があって感動できます。
我慢ばかりも堅苦しいですから、たまには羽目を外すことも大切です。
甘くておいしいケーキを食べれば、一瞬で幸せな気分になれるでしょう。
たまに食べるケーキだから特別感があって大きな喜びがあります。
一瞬で疲れが吹き飛んでいき、嫌なこともつらいこともすべて忘れることができるでしょう。
カロリーたっぷりのジャンクフードも、たまには食べてOKです。
体に悪いとわかっていても、無性に食べたくなることがあるもの。
食べたいときに食べると、普段より特別においしく感じて、涙が出そうになるでしょう。
「ジャンクフードでこんなに幸せになれるのか」と驚くに違いありません。
ここで1つ気づいてほしいことがあります。
体にとっては不健康かもしれませんが、100パーセント不健康とも言い切れません。
おいしさを楽しめば「リフレッシュ」「ストレス解消」としての機会となり、結果として健康につながります。
私たちは、いろいろなものを食べることができる機会に恵まれているのですから、食の可能性を満喫することが大切です。
意識改革を行い、自分に許可を出してください。
「たまには体に悪いものを食べてもいい」と。
「絶対食べない」と考えるより「たまには食べてもいい」と考えたほうが、自由で幸せに人生を生きられます。