車に乗せられるのを嫌がる犬は多いです。
車には独特の雰囲気があります。
においといい、エンジン音といい、部屋の形態といい、一味違った空間があります。
そういう普段とは違う空間に違和感を覚えて、吠えたり粗相をしたりすることがあります。
しかし、これも慣れです。
独特の雰囲気とはいえ、何度も車に乗った経験があると、次第に慣れていくはずです。
にもかかわらず、いつまで経っても車を嫌がるとき、意外なところに原因があるのかもしれません。
1つチェックしていただきたいことがあります。
車に乗せるときに限って、病院に行くときではありませんか。
車に乗ったときに限って病院に連れて行かれると「車=嫌なこと」と覚えます。
「また病院に連れて行かれて、痛い経験をさせられるのではないか」と思うため、車を嫌がります。
人間でもそうですが、痛い経験というのは、楽しい経験以上によく覚えています。
自分の生命に関わることなので、少ない経験でもはっきり記憶しています。
では、こういうときどうすればいいのでしょうか。
車を乗った先に嫌なことが待っているからいけません。
車を乗った先に楽しいことが待っていればいい。
おすすめは、普段から車に乗せて、楽しいところなどに連れて行ってあげることです。
山・海・公園など少し距離がありますから、散歩がてらにドライブです。
連れて行く途中の車の中でも、餌をあげて、車の中は悪い環境ではないことを経験させます。
「車に乗るときは、楽しいこともある」と覚えてもらいます。
車に乗ると楽しいことが待っているとわかると、犬は車を嫌がらなくなります。