犬と一言で言っても、その種類は実にさまざまです。
非公認の種類を含めると、全世界で1,000種以上あるといわれています。
犬は、猫に比べて大変種類が多い動物です。
「さて、そろそろ犬に餌をやる時間だ」
食事の時間になり、ドッグフードを食器に入れて、犬に与えます。
いつもなら、しっぽを振りながら近づき、与えるやいなや食べ始めるというのに、今日に限ってなぜか口にしてくれない。
犬を飼う場所が室内であれ屋外であろうと、不思議な行動を目にすることがあります。
同じ動きを何度も繰り返す行動です。
たとえば、次のような光景に心当たりはありませんか。
犬がお昼寝をしているスタイルといえば、スフィンクス像のようなスタイルです。
人間のようにあおむけになって寝るのではなく、行儀よく座っているような状態で寝ています。
中には行儀の悪い姿勢のスフィンクススタイルで寝ている犬もいるようです。
「ガチャ」
玄関の扉を開けると、そこにはすでにしっぽを振っている犬が立って出迎えてくれた。
そんな経験はありませんか。
室内で、犬と一緒に生活をしていると、なにやら感じることがあります。
犬からの熱い視線です。
たとえば、テレビを見ていると、犬からの視線を感じたので振り向くと、すぐ視線を外される。
ある日、犬が急に足を引きずって歩き始めた。
「どうしたんだろう。足をけがしたのかな」
そう思って足を見ても、けがどころか、傷すらない。
ソファーに座ってテレビを見ていると「一緒に見たいよ」といわんばかりに犬が近づいてくることがあります。
犬もソファーの上に乗り、飼い主にもたれ掛かってきたり、膝の上に乗ってきたりすることがあります。
一見すれば、飼い主に甘えているのかなと思います。
犬を飼っているときに、自分の足をなめる行動を見たことがありませんか。
単に毛繕いやかゆみのため、ときどきなめることもあるでしょう。
しかし、1日中ずっとなめ続けていると「どうしたんだろう」と思い、気になり始めます。
夫婦で犬を飼っていると、子宝に恵まれることがあります。
赤ちゃんの誕生です。
家族が1人増え、より賑やかになりますね。
犬は、穴を掘って、餌の一部を埋める習性があります。
屋外で飼ったことがある人なら目にしたことがあると思います。
私が実家で飼っていた犬も、餌を与えて最初は食べますが、しばらくすると穴を掘って埋めようとする光景を何度も見ました。
犬が意味もなく、無駄に吠えることを「無駄吠え」と言います。
宅配の人がやってきたときに無駄に吠えたり、何もないのに突然吠え始めたりなどです。
飼い主としては「静かにしなさい」「ダメ」と言って静かにさせようとすることでしょう。
留守番に慣れていない犬を、いきなり長時間留守番させると、たいてい大変なことになります。
無駄吠えをしたり、部屋中におしっこを撒き散らしたり、花瓶を倒したり、ソファーや柱をかじったりなどめちゃくちゃにします。
泥棒に入られたのではないかと見間違えるほど、ひどく荒らされることでしょう。
私の実家周りでは、よく野良犬がうろうろしているのを見かけます。
小学生のころ、学校からの帰り道、まれに野良犬と遭遇することもありました。
団体の場合なら、たいてい犬のほうが逃げていきますが、私が1人で帰っているときにまれに野良犬と会うこともありました。
犬の社会といえば、リーダーを頂点とする「ピラミッド型」が有名です。
すでにご存じの方も多いことでしょう。
わかりやすいイメージとしては、ピラミッドの頂点に社長がいて、下にいくにつれ、部長、課長、係長、社員という感じです。
犬同士がじゃれているのと、本気で喧嘩をしているのは、見た目はそっくりです。
うなり声を出して飛びかかり、噛みつこうとします。
私も小学生のころは、何匹もの犬を同時に飼っていたことがあります。
「お兄ちゃん、ちょっと来て! 大変!」
ある朝、外にいる妹から突然大声で呼ばれました。
何があったのかと思って向かってみると、たしかに驚くべき光景がありました。
私が子犬たちとじゃれ合って遊んでいたときのことです。
突然、子犬にがぶり!
いきなり強い力で噛まれました。
犬を室内で飼っていると、必ずあさられる場所があります。
ごみ箱です。
燃えるごみや燃えないごみに問わず、ごみ箱の中に顔を突っ込んで興味津々になってあさり始めます。
ある日の夕方のことです。
私は銭湯に行くため、細い路地裏を歩いていたときのことです。
路地の曲がり角から大きなゴールデン・レトリバーが現れ、勢いよく走ってこっちに近づいてきました。
本来、犬は「笑う」という表情を作ることはできません。
「寂しさ」「怒り」などの表情はありますが、面白くて笑う笑顔を作ることは本来できないはずです。
笑った笑顔を作るのは高度であり、できるのは人間くらいです。
多くの飼育書を読んでいると、矛盾が書かれている場合があります。
「犬は集団生活をするため飼い主のそばのほうが安心する」と書かれている一方で「犬と一緒に寝てはいけない」矛盾です。
飼い主のそばがいいなら、寝るときも一緒のほうがいいのではないかと思います。
私の実家で飼っている雑種犬は、ときどき夜中に不思議な行動をします。
突然、遠吠えを始めます。
「わんわん」という吠え方ではなく「わおーん」という伸ばした吠え方です。
犬と戯れていると、急に犬がひっくり返ってあおむけになり、おなかを見せてくることはありませんか。
初めてみたときは、何をやっているのかと思います。
これは「参りました」という「完全な服従」を意味しています。
あらためて考えると、不思議なことがあります。
なぜ犬は泳ぐのがうまいのでしょうか。
人間の場合、最初から上手に泳げる人はいません。
「おや。今日は犬のおしっこの色が変だぞ」
もしこうした疑問を持ったら、まずあなたが素晴らしい。
本来、糞をまじまじ見ることはよくありません。
犬の健康には「タンパク質」と「カルシウム」が欠かせません。
牛乳には、このタンパク質もカルシウムも豊富に含まれています。
健康によいと思い、水の代わりとして与えている家庭も多くあると思います。
「おいでおいで」
室内で飼っている犬を、リードでつなごうと思い、呼ぶことがあります。
一応、振り向きはしますが、その後は無視。
初対面の犬同士が出会うやいなや、いきなりお互いのお尻を嗅ぎ合う光景があります。
肛門周りといえば、糞がついて衛生的ではありません。
「なぜいきなりそんな汚いところを? まさか、糞のにおいが好きなの?」
日本のことわざに「犬も歩けば棒に当たる」という言葉があります。
犬も散歩をしていれば、たまには電柱などに頭をぶつけることから、物事を行う者は、時に災いに遭うという意味で使われます。
犬が電柱や壁に頭をぶつけるなんて、ほほ笑ましい光景ですね。