しつけようとするとき、犬がじっとしていることはまれです。
ほとんどの場合、そわそわしたり動き回ったりすることでしょう。
そのため、飼い主は犬の斜め横や後ろから言ってしまうことがあります。
中途半端な角度から発言していると、犬は飼い主からのメッセージを中途半端にしか受け取ってくれなくなります。
見て見ぬふりをして、聞きにくいことがあります。
私たちが学生時代、先生から受けたお説教を思い出しましょう。
先生が椅子に座りながらする説教より、自分の真っ正面に立ってされる説教のほうが、印象深くて強く心に残るはずです。
強く言われているような気がします。
ストレートに前からメッセージが飛んできているので、深く残りやすくなります。
それと同じです。
犬にしつけるときには、正面から向かい合う姿勢が大切です。
できるだけ厳しくしっかり犬の行動をしつけるためには、まず真っ正面から言うことが大切です。
そわそわしているなら、じっとさせてからしつけるようにしましょう。
犬は、飼い主からの適度な威圧を感じて、言うことを聞きやすくなるのです。