犬を飼えば、家庭の中が賑やかになります。
1人家族が増えたように、会話が増え、成長の喜びを感じる機会が増えることでしょう。
そうしたいい点ばかりを見て、犬を飼おうとする人も多いのではないでしょうか。
小学生のころ、テレビ番組で、調教された犬が飼い主の言うことを聞いている場面を目にしたことがありました。
飼い主の言葉に応じて、犬が言葉を理解しているかのように命令に従います。
あなたも何度か目にしたことがあるのではないでしょうか。
しつけるときには、犬に言葉を発して命令をします。
トライ&エラーを繰り返しながらしつけていきますが、何度やってもうまくいかないときがあります。
原因はいろいろ考えられますが、一番の原因は飼い主にあるのかもしれません。
犬をしつける基本は「命令を統一させること」です。
犬に立ち止まってほしいときに「待て」や「ストップ」と言葉が混在するのは、よくありません。
言葉のわかる人間にはどちらも同じ意味だとわかりますが、犬には別々の意味と思い、混乱してしまうからです。
「しつけをトレーニング」と聞けば、何か難しくて厳しいイメージがあります。
言うことを聞かせるようにしますから、犬はストレスを感じます。
飼い主にとっても手間も時間もかかりますから、大変です。
暴力によるしつけは、一番避けたい方法です。
痛みでわからせようとするのは、犬にとっても不快なこと。
無理やり痛みでしつけようとすると、心の傷を負う原因になったり、飼い主が嫌いになったりします。
しつけようとするとき、犬がじっとしていることはまれです。
ほとんどの場合、そわそわしたり動き回ったりすることでしょう。
そのため、飼い主は犬の斜め横や後ろから言ってしまうことがあります。
犬に慣れさせるのは、車の往来だけではありません。
人の住む社会で共存するためには、ほかにも多くの音が存在しています。
踏切や電車が走る音。
私は何匹も犬を飼ったことがありますが、子犬のころはたいていおとなしいです。
おとなしくて、警戒心が小さく、人懐こい。
ときどき「わんわん」と吠えることはありますが、それでもまれです。
私が犬を飼い始めてまず驚いたのは「食べ方」です。
飼い主の与える食べ物を、周囲の状況など気にかけないで、一心不乱に食べる光景が印象的です。
勢いがいいので、見ていて気持ちいいくらいです。
犬に食事を与えるときには「順番」があります。
犬がおなかをすかしているからとはいえ、適当なタイミングで餌をやる飼い主がいますが、あまりいいことではありません。
犬に食事を与えるのは、飼い主が食事をした後です。
犬は何でもおいしそうに食べます。
そんな様子を見れば、つい心が緩み、たくさん与えてしまいがちです。
しかし、おいしそうに食べているから健康につながるとは限りません。
道端を歩いていると、わんわんとうるさく吠える犬を見かけることがあります。
見かけはかわいい犬なのに、しつこく吠えてくる犬に遭遇したことはありませんか。
「友人になりたいなあ」
犬を室内で飼う場合、しつけのために気をつけておきたいことがあります。
「犬を高いところに上げない」というポイントです。
「高いところ」というのは「飼い主より目線が高いかどうか」という意味ではありません。
「犬を高いところに上げない」というのは、犬への大切なしつけの1つです。
その代表的な理由は、目線が高くなると、犬は優越感を得てしまい、飼い主との上下関係が崩れる原因になる可能性があるからです。
テーブルの上は当然ですね。
飼い主と2人のときにはおとなしいのに、ほかの人を見るやいなや、強く吠えることがあります。
これはもちろん警戒しているからであり、不思議なことではありません。
しかし、飼い主以外の人と会うたびに吠えるのでは、人の住む社会に十分なじんでいるとは言えません。
散歩をしていると、ほかにも犬を飼っている人たちとすれ違います。
その散歩の様子には、次の3パターンがあります。
(1)飼い主が犬を引っ張って歩いている
食卓で家族が集まって食事をしていると、困ったことがあります。
まだしつけをきちんとされていない犬なら、家族が食事をしているのを、黙って見ているはずがありません。
ほとんどの場合、犬はしっぽを振りながら近づき、わんわんと吠えておねだりをしてくるはずです。
ある夏の日のことです。
蒸し暑い日だったので、飼っている犬であるクッピーの体を洗ってやろうと思いました。
水とボディーソープを使って、体をごしごし洗ってあげて、気持ちよさそうにしていました。
おいしそうに餌を食べる犬の頭をさすってやると、犬がうなり、怒りを見せることがあります。
慣れていない人に対してうなるなら理解できますが、飼い主に対してでも、うなって怒りを見せたりすることがあります。
「急にどうしたのだろう」
幼犬から成犬になるにつれて運動量が増しますが、老犬になると一転して運動量が衰えます。
歩き方が弱々しくなり、歩くペースもゆっくりになります。
「弱っているのに歩かせると、体に毒なのではないか」と思います。
動物病院に運ばれてくるケースで多いのは、喉に異物を詰まらせるケースだそうです。
小さなものを喉に詰まらせて取れなくなり、病院にやってきます。
犬が咳を繰り返して、飼い主は「おかしいな」と気づきます。
犬の鼻は少し変わっています。
鼻全体がべっとり湿っています。
時には、鼻水をだらだら垂らしていることもあります。
「お座り!」
「お手!」
「待て!」
動物病院へ運ばれる多くは、当然、調子が悪くて運ばれてくる場合が大半です。
特に多いのが「足のけが」です。
足を大きく擦りむいて血を流したり、足の骨を痛めたりして、動物病院にやってくる犬が多いです。
大好きな飼い主が家に戻ってくるやいなや、犬が喜んで飼い主に飛びつき、顔をなめることがあります。
顔をなめるとはいえ、特に口元をなめようとするはずです。
喜んでいるのはわかりますが、なぜ、口元をなめようとするのか不思議です。
室内で犬を飼っていると、必ず目にするのは「かじる行為」です。
ソファーや椅子の脚を、がりがりかじろうとします。
なぜ、かじろうとするのか。
飼い主に触られるのはいいけど、それ以外の人に触られると吠えるのではよくありません。
「あら、かわいい犬ね」
散歩の途中、突然話しかけられ、犬を褒められることがあります。
車に乗せられるのを嫌がる犬は多いです。
車には独特の雰囲気があります。
においといい、エンジン音といい、部屋の形態といい、一味違った空間があります。
「言うことを聞くようになった。これでうちの犬も一人前だ」
飼い主の言うことを聞いてくれるようになれば、いよいよしつけも卒業間近です。
さて、そんなとき見落としやすい点があります。