あなたはある日、美術館へ訪れた。
たくさんの絵が飾られている。
数多くの作品があって、すべてを鑑賞するのに時間がかかりそう。
そんなとき、あなたはまずどうしますか。
ぼうっと絵を眺めますか。
それとも一つ一つの絵を丁寧に見ますか。
お気に入りの絵を1つ見つければいいのです。
美術鑑賞を楽しむためには、お気に入りを1つ見つけることが大切です。
すべてを丁寧にじっくり見ていくのもいいですが、時間も体力も必要です。
私たちの集中力には限りがあります。
途中で集中力が切れてしまう可能性もゼロではありません。
だからこそ、選択と集中です。
「これは素晴らしい! 私の好みにぴったり!」というお気に入りの絵を1つ見つけるだけでいいのです。
1つ見つければ、その絵を集中的に鑑賞します。
説明もしっかり読んで、誰の作品なのか、いつ制作された作品か、どのような内容なのかを楽しみます。
説明を読んで、一呼吸してから、もう一度絵を鑑賞します。
すると、お気に入りだった絵が、さらに素晴らしく見えてきて、ますます好きになれます。
これが味わい深くなる鑑賞です。
たくさんの絵が、すべてあなたの好みに合うわけではありません。
好みに合うものもあれば、そうでないものもあり、さまざまです。
1つでいいですから、自分の好みに合った作品を見つけて、集中的に鑑賞すればいいのです。
お気に入りの作品を1つ見つけて、しっかり鑑賞を楽しめば、それで十分です。
美術館での絵画鑑賞の時間が、より豊かになります。
1つのお気に入りを見つけることで、鑑賞の時間が濃くなるのです。