美術館は、体力が必要です。
足も疲れ、時間もかかります。
入館料も支払い、わざわざ美術館まで足を運んでいることもあります。
そうしたことから、すべての作品をじっくり楽しもうと考える人が多いのではないでしょうか。
「すべての作品を全力で鑑賞しなければいけない」と考える人は少なくありません。
しかし、それは必ずしも最善とは言えません。
体力も集中力も限られています。
すべての作品を全力で鑑賞するとなると、時間も体力もかかすぎます。
すべての作品をじっくり鑑賞しようと思わないことです。
大切なことは「ぴんときたものだけ、時間をかけてじっくり鑑賞する」ということです。
鑑賞にメリハリをつけることが大切です。
基本はさらっと鑑賞します。
一つ一つの作品鑑賞に時間をかけすぎないよう、テンポの良い鑑賞を心がけます。
そんななか、ときどきぴんとくる作品と出会います。
心がぐっと動かされたり、不思議と気になったりする作品です。
ぴんときた作品は、時間をかけてじっくり鑑賞します。
解説もすべて読みます。
隅から隅まで鑑賞します。
近い位置からも引いた位置からも鑑賞します。
そうすることで美術鑑賞にメリハリが生まれ、印象にも記憶にも残りやすくなるのです。
時間を有効に活用できて、体力や集中力を上手に配分できるのです。