気に入った展覧会は、図録の購入がおすすめです。
図録とは、わかりやすく言うと「展覧会公式の解説付きのカタログ」です。
大きくて、分厚くて、重量もあります。
どの図録も、閲覧料と同じくらいか、それ以上の金額です。
そこそこいい値段がするので、気になっても、購入をためらう人も多いのではないでしょうか。
「一度見れば十分」「図録は不要」と考える人も少なくありません。
もちろん買う買わないは本人の自由ですが、図録には、図録ならではのメリットが3つあります。
図録は、後から何度でも鑑賞できるのがメリットです。
美術館での美術鑑賞は体力を消耗します。
序盤はしっかり集中しながら鑑賞できても、終盤になると疲れが出てきて集中力が切れることも多い。
一つ一つじっくり楽しみたいときはなおさらです。
図録を買っておけば、自宅で何度でも鑑賞できます。
一つ一つの作品について詳しい解説も書かれているので、じっくり勉強できます。
自宅でゆっくり鑑賞できるのは大きなメリットといえるでしょう。
飲み物を飲みながら鑑賞を楽しむこともできるのです。
美術館での鑑賞は、本人が直接行くしかありませんが、図録であれば、自宅の家族でも鑑賞ができます。
都合で足を運べなくても、図録があれば、じっくり楽しめます。
「私的利用」に限りますが、図録で気に入った絵画をカラーコピーして、部屋に飾ることも可能です。
額縁に入れて部屋に飾れば、見栄えがさらにアップします。
また図録という形であれば、友人に貸すこともできます。
美術に興味のある友人であれば、喜んでくれるでしょう。
展覧会によっては、前期・後期で開かれることもあります。
会期が複数ある場合、一部展示の入れ替えがあるのが一般的です。
前期にはなくて後期にある作品もあったり、前期にはあって後期にはない作品もあったりです。
それぞれ行くのがベストですが、時間の都合で厳しいこともあるでしょう。
図録であれば、両方の作品が収録されているのでじっくり鑑賞できるのです。
図録はそこそこいい値段ですが、上記のメリットを考慮すれば高いとは言えないでしょう。
むしろ安いと考えることもできるはずです。
図録は、会期中のみの販売だったり開催会場のみでの販売だったりします。
図録そのものが、思い出の品にもなる点も見逃せません。
「限定商品」と思えば、そこそこの値段にも納得できるのではないでしょうか。
気に入った展覧会は、図録の購入がおすすめなのです。