ときどき食事中にため息をついている人がいます。
「はあ~」
「ふう~」
心当たりのある人は要注意です。
疲れて出ることもあれば、日頃の癖で出ることもあるでしょう。
食事中にため息をつかないことです。
食事中にため息をつくと味わいが半減します。
嫌な空気が生まれ、どんよりした雰囲気が広がります。
暗い気持ちになると味覚の働きが低下して、食事を味わいにくくなります。
笑顔はポジティブな調味料ですが、ため息はネガティブな調味料です。
ため息をすればするほど、まずくなる調味料を振りかけることになります。
同席者がいる場合はもっと大変です。
同席者の前でため息をつくと、相手を不快な気持ちにさせるでしょう。
ため息の音には倦怠感が伴っていて、負のオーラがあります。
どんよりした空気が相手にも伝わって、嫌な気持ちにさせてしまいます。
きっと相手はこう思うでしょう。
「食事中にため息をつくのはやめてほしい。食事がまずくなる。こちらまで気が滅入ってしまう」と。
食事中にため息をつくのは、食事に悪口を言っているようなものです。
言葉で悪口を言っていなくても、そうしたニュアンスを伝えていることになります。
「食事がおいしくない」と不満を漏らすことになり、食事を悲しませてしまうでしょう。
食の神様もがっかりします。
「不満そうに食事をしていますね」と思われ、運やチャンスを取り上げられてしまいます。
あらゆる食事は命からできています。
植物であれ動物であれ、その命を殺傷することで目の前の食事が作られました。
私たちが生きているのは、代わりに命を落とした存在がいるおかげです。
命からできた食事にため息をつくのはよくないことです。
腹を満たす食事には、どんなものであろうと感謝の気持ちを持っていただくことが大切です。
食事中にため息をして、いいことは1つもありません。
食事中にため息をつく癖があるなら要改善です。
仕方ない状況もありますが、できるだけ意識して改善に取り組むこと。
食事中、疲れたり落ち込んだりしてため息をつきたくなることもありますが、ぐっとこらえることです。
ため息をつきそうなら代わりに深呼吸をしましょう。
ため息をつきたい衝動を、深呼吸の方向に向けるだけです。
深く息を吸い込めば、脳に酸素が巡って活性化されます。
意識が明瞭になって脳のパフォーマンスもアップするので、おいしく味わいやすくなります。