個人で行う仕事があります。
人と協力する必要がなく、自分一人で進められる仕事です。
個人プレーなら、誰かと競争する必要はなく、人間関係に苦しめられることもありません。
個人プレーのメリットは、なんと言っても「自由」でしょう。
ほかのメンバーとの連係がないので、マイペースで仕事を進めていけます。
仕事の手段や手順も、自分の自由です。
仕事をしたいときにして、休みたいときに休めます。
人間関係に苦しめられることもありません。
陰で愚痴を言われることもなければ、いじめや嫌がらせを受けることもありません。
ライバルがいなくて、自分一人でできる仕事なら、マイペースで進めることができます。
自分らしく仕事をしたいなら、個人プレーを大歓迎するでしょう。
しかし、個人プレーのメリットである自由は、同時にデメリットでもあります。
すべてが自由ということは、すべて自分で決めなくてはいけないということです。
自己管理が得意ならいいですが、苦手なら大変です。
自分を律することができないと、気持ちが緩んで、気合が入りません。
仕事の取り組みがだらだらしたり、スケジュール管理がおろそかになったりします。
怠け心が肥大化して、苦しめられます。
個人プレーなので、仲間たちと喜びや苦しみをわかち合うこともできません。
人間関係の不和で悩むことがない反面、人間関係がなさすぎて悩みます。
孤独の恐怖に陥ってしまい、なかなかスムーズに進まないのです。
自由は、素晴らしい反面、怖いところもあるのです。
もし個人プレーの自由に苦しんでいるなら、ある工夫があります。
架空のライバルを意識しましょう。
つまり、想像によって作り上げるライバルです。
たとえば、メディアで活躍している成功者です。
話したことも会ったこともなく、完全に面識がなくても、想像するだけならOKです。
一緒に仕事をしている様子をイメージします。
優秀な人と一緒に仕事をしていると思えば、自然とやる気が出てくるでしょう。
張り合いが生まれ、孤独感が薄れます。
すでに亡くなった偉人や巨匠をイメージするのもOKです。
すでに亡くなっていても、想像は自由です。
自分のそばにいて、一緒に作品を作っていると想像します。
「こんなに頑張っている人がいるなら、自分も負けていられない」という気持ちになるでしょう。
個人プレーでいながら、仲間がいるかのような感覚が感じられます。
ポジティブな刺激を受け、心に火がつくでしょう。
あくまで想像ですから、ライバルの設定は自由です。
架空のライバルを作ることで、適度な緊張感が生まれ、モチベーションが向上します。
自分の都合に応じて、架空のライバルを設定すれば、個人プレーでありながら上手に競争相手を生み出せます。
もしライバルの存在が邪魔になれば、想像をやめればいいだけです。
必要なときに想像して、不要になればやめます。