「成功に向かう階段」
そう聞いて思い浮かべるのは、どんな階段でしょうか。
ぱっと思い浮かべるのは、上に向かう階段ではないでしょうか。
天まで続くような、長くてまっすぐな上向きの階段です。
成功には「成長」「向上」という印象があるため、上に向かうイメージがあります。
上に向かうイメージが強いためもあってか、成功に向かう階段も「上向き」をイメージしがちです。
ここに誤解があります。
もちろん上に向かう階段もあります。
売上が上がったり能力が高まったり可能の範囲が広がったりすれば、成功に近づいている実感があるでしょう。
上に上がれば上がるほど、景色がよくなります。
客観的に見ても、成長や向上が明らかなら、安心しながら歩めるでしょう。
しかし、成功に向かう階段は上向きと思い込んでいるなら誤解です。
成功に向かう階段は、下向きもあります。
あるとき、売上が下がることもあるでしょう。
あるとき、成長が後退することもあるでしょう。
「成長が止まっている」「下がっている」「悪くなっている」と思いますが、決めつけるのはまだ早い。
低下や後退であっても、きちんと前進ができているなら問題ありません。
成功に向かう階段の、下向き部分を進んでいるのです。
一時的な低下や悪化を恐れないことです。
「下向きの階段=悪」と思い込んでいると、前進ができなくなります。
成功に向かう階段は、上向きの部分と下向きの部分が、混在しています。
下がったり悪くなったりする状況があっても、どうか恐れないでください。
いったん低下や後退を経験しないと、突破できない壁もあります。
勇気を持って低下を受け入れましょう。
わくわくしながら悪化を受け入れましょう。
一過性の不調に惑わされず、マクロの視点から全体を見てください。
「成功に向かう階段をきちんと前進できている」と信じて、一段ずつ進んでいきましょう。
下向きの階段は、足を踏み外しやすいので、その点だけ注意が必要です。
低下や悪化を通り抜けた先には、新しい世界・新しいステージが待っています。