あなたのライバルは、どこにいますか。
「ライバル」というくらいですから、普通に考えると、実力がほぼ同じ人を思い浮かべるでしょう。
対戦校の、とある人物かもしれません。
対立関係にある、友人や仲間かもしれません。
仕事のできる上司や先輩をイメージする人もいるはずです。
会ったことも話したこともないが、自分が勝手にライバル意識を燃やしている人もいるかもしれません。
もちろん自分が認める人なら、誰でもライバルになります。
ライバルの決め方にルールはなく、自分が「ライバル」と思えば、その人がライバルになります。
ライバルとは、自分の可能性を引き出してくれる存在です。
底力が湧いて、踏ん張りながら頑張れます。
力量を認め合った競争相手がいると、励みになります。
しかし「最高のライバル」となると、話が変わります。
最高のライバルは、もっと身近なところに存在します。
過去の自分なのです。
現存のライバルは、突然いなくなることがあります。
進学や就職で離ればなれになるかもしれません。
転勤や引っ越しで、遠くに行くかもしれません。
けがや病気といった体調不良で、第一線から退くこともあります。
自分がぐいぐい成長すれば、いつかライバルを追い抜くこともあるでしょう。
実力に大きな差がついて、いつでも楽勝で勝てるようになれば、もはやライバルではなくなります。
しかし、過去の自分は違います。
過去の自分は、進学や就職で離ればなれになることはありません。
転勤や引っ越しで遠くに行くこともない。
急な体調不良で第一線から退くこともありません。
もちろん逃げたり裏切ったりすることもありません。
比較的近い過去の自分から、実力も張り合っていて、いい勝負になるはずです。
過去の自分は、いつでもあなたと一緒に存在しています。
つかず離れずの、ちょうどいい距離にいます。
実力がほぼ同じだからこそ、適度な緊張感と張り合いが生まれます。
ライバルは過去の自分ですから、人付き合いでトラブルになることもありません。
成功も向上も、別の言い方をすると、過去の自分を超えるということ。
昨日までわからなかったことがわかるようになり、昨日までできなかったことができるようになります。
過去の自分は、最も乗り越えるべき存在です。
「過去の自分を超えてやろう」と思えば、自然と心に火がつき、やる気が出るでしょう。
怠け心が吹き飛び、気合が入ります。
過去の自分をライバルとすることで、強力なモチベーションが得られるのです。
ライバルの設定に迷ったら、過去の自分をライバルにしましょう。
過去の自分ほど、うってつけのライバルはいません。
最高のライバルは、過去の自分なのです。