目的は、人生において大切なことです。
目的はいわば「的」です。
弓で的を狙うときでも、的すらなければどこを狙っていいのかがわかりません。
まず、何をするのかが大切です。
これを人生に置き換えて考えてみれば、よくわかります。
日本人は、勉強が大好きです。
小学校から、大学まで15年間も学びに学び続けます。
にもかかわらず、将来何をやりたいのかが見つけられない人が多いので残念に思います。
弓で例えると、技術は優れているのに、的がないため、力を発揮することさえできないでいるのです。
勉強するだけ勉強をしておきながら、生かしていないのです。
まさに、宝の持ち腐れです。
かくいう私も実は、以前までは勉強しっぱなしの人間でした。
たくさんインプットをしても、アウトプットをする対象がないため、努力を生かす場がなかったのです。
しかし「本を書く」という目的を持つことができたため、今までの勉強をようやく発揮することができるようになりました。
もし「本を書く」という目的がなければ、今でも勉強ばかりし続けていたでしょう。
日本人は、勉強するのが大好きですが、死ぬまで勉強し続けてしまう癖があります。
生かしてこそ、勉強の意味があります。
適当なところで、今度は今まで勉強して身につけた知識や技術を生かし、初めて形になるのです。
勉強することもたしかに大切ですが、実際は勉強の前に目的を持つことのほうが、ずっと大切です。
勉強があって、後から目的を見つけるより、最初に目的があって、そのために勉強するほうがはるかに効率がいいのです。
目的を持つことで、範囲を絞ることができ、そのため無駄も省くことができるからです。
人生の長さは、無限ではありません。
限られた人生という時間の間に、自分のやりたいことをどれだけ実現させるかが大切です。
「勉強」より、まず「目的」を優先させることが大事なのです。
目的を持つことで、進むべき正しい方向がはっきりなり、迷うことがなくなります。
目的があるからやる気が出るし、励みになります。
日々の生活の中で「何のためにやっているのか」ということを大切にしましょう。
目的は、人生を生きるための原動力になるのです。