山は、全体が見えるから、登るときに安心します。
いきなり山を登り始めようとすると、どんな山で、どれだけの高さがあり、どんな道が待ち受けているのかわかりません。
登山前には、大まかでいいので山全体を知ることです。
心理的に安心を得るだけでなく、登るときの具体的な対策を立てられるようになります。
試験もいわば山です。
始まるやいなやいきなり問題を解き始めるのではありません。
試験が始まって最初の数分間は、試験全体を眺める時間に使いましょう。
「試験全体を把握」から始めます。
これがあるかないかで、試験の流れを大きく左右します。
わずか1分ほどの眺める作業が、大きな余裕を生み出します。
きちんと問題文を一字一句読む必要はなく、だいたいどのような問題がどの辺りにあるのかを把握するだけでOKです。
問題の様子を大まかに確認し、テストの形式を確認し、全体を頭に入れておきます。
その全体像があると、安心感が得られます。
全体の構成や問題の配置がわかると、試験の進め方を具体的に想像できるようになります。
もし難しそうな問題が最初にあればスキップすればいい。
得意な問題から先に始めてもかまいません。
選択問題を優先させることもできるでしょう。
それができるのは、全体を把握できているからこそです。