勉強とは覚えることです。
受験勉強では、覚えなければいけないことが数多く登場します。
あなたの場合、どう覚えていますか。
私の中学時代の話です。
授業中、先生が黒板に書いたことを熱心にノートに書き写していたとき、ふと思ったことがあります。
「ノートを取る必要性について」です。
初めて勉強することは、時間がかかります。
覚えるのは時間も体力も必要だからです。
たとえば、200ページ以上もある歴史の教科書1冊を読み終えるまでには、長い時間がかかります。
休憩なしの勉強が続くのは短時間だけです。
寝不足が通用するのは、徹夜だけです。
軽微な試験であったり、また試験日まで時間が短かったりなら多少の無理はいいでしょう。
同じ勉強を何時間も続けていると、疲れがたまったり頭がぼうっとしたりします。
そういうときには勉強をやめて、休憩をすればいいですが、勉強が完全にストップしてしまうことになります。
勉強を進めながら気分転換もできる方法があります。
気分転換にどんなことをしていますか。
一般的には、散歩で体を動かしたり、シャワーでリフレッシュしたりする方法が代表的ですね。
さて、この気分転換の方法がポイントです。
勉強に疲れたときには、休憩が基本です。
無理をしてもよくありませんし、マイペースで進めるのが一番ですね。
では、こんな経験はありませんか。
「自分は記憶力が弱いから勉強に向いていない」
ときどき記憶力のせいにしている人がいます。
たしかに「生まれつきの記憶力」というのは存在します。
人間の脳の中で、記憶する場所には2種類の場所があります。
「短期記憶をする海馬(かいば)」と「長期記憶をする側頭葉(そくとうよう)」です。
人間がまず覚え始めたことは、いきなり長期記憶ができる「側頭葉」ではなく、短期記憶をする「海馬」という場所に保存されます。
試験では、ほんのわずかではありますが、超難問と言われる問題が出題されます。
私が受験時代に、いろいろな大学の問題集を見ていると「こんな問題は普通の人はわかるはずがない」という超難問を目にしました。
特に有名私立大学や有名国立大学ほど、必ずと言っていいほど難問がいくつか登場します。
「今日はよく勉強した!」
一生懸命に勉強したとき、自然と口にする言葉です。
あなたも口にしたことがあることでしょう。
勉強時間はむやみに長くするものではありません。
長時間勉強をしていれば、どんな人でもだらだらになります。
理由は単純。
私が学生時代の失敗です。
「さあ、これから勉強するぞ!」
学生だった私は、勉強をする前は腹ごしらえから始めようと思い、食事をしました。
受験は競争の世界です。
たとえ、同じクラスの友人とも競争することになります。
「友人に負けてなるものか!」
社会人になってから、社長や地位の高い方とお話をする機会があります。
そんなとき、いつも気づく意外なギャップがあります。
「地位の高い人ほど腰が低い」という意外なギャップです。
ときどき試験を受けることを勉強だと思っている人がいます。
難しい問題を解いていると「俺って頑張っている!」と思います。
それも「試験」という響きのせいか、なぜかかっこよく聞こえます。
ダイエットが失敗する理由は、食べることを一切禁止するからです。
「食べない、食べない」と考えすぎるため、逆に失敗します。
「食べない、食べない」と考えることは、食べることを考えているということです。
試験日が近づいてくると「できないことばかり」が目につくようになります。
できないことはほんの一部であり、無視してもいいような難問です。
しかし、不思議なことに、人間は焦りが出始めると見方や考え方に変化を及ぼします。
受験で失敗する人は、基本問題を軽視します。
基本的な問題であり、復習するほどでもないと思います。
「間違えるはずがない」と思うからです。
「集中もできない」
「勉強が頭に入らない」
「やる気が起きない」
あなたは勉強の進め方をどうしていますか。
わからない問題があっても、わかるまで考え続けるタイプですか。
それとも、わからない問題は、すぐ答えを見てしまうタイプですか。
人によっては、苦手科目を克服できない人がいます。
人それぞれであるように、得意不得意とする科目も人それぞれです。
「とにかく数学が苦手」
入試では、複数の科目で獲得した点の総合点で合否が決まります。
たとえ、1科目のスコアが悪くても、そのほかの科目がよければ、合格します。
苦手な科目はあっていい。
通常、私たちは教科書を読むときに、黙読をします。
声を出さずに読むということです。
黙って文章を読んでいるほうが、お行儀よく映ります。
記憶力をアップさせるために、音読をすればいいというコツはすでにご紹介しました。
さて、その音読にさらに効果を付け加えてみましょう。
音読をするときのコツは「感情を込めて声に変化を持たせること」です。
勉強の基本といえば、音読です。
そう言えるくらい、まず音読を当たり前の勉強法にしましょう。
音読をして、記憶力が下がることはありません。
私は昔からメモを取るときには、ボールペン派です。
人から話を聞くときに取るメモも、シャープペンシルではなくボールペンです。
学生時代からノートを取るときには、鉛筆ではなくボールペンばかり使っていました。
本屋に行けば、わかりやすい参考書がたくさんあります。
足りない理解を補うために、参考書を頼りにすることがあります。
予備校講師のわかりやすい解説を聞くと、理解も早くなるでしょう。
社会人が趣味で勉強する分には、時計はあってもなくてもかまいません。
気分で適当に勉強を進めればいいでしょう。
試験日や合否という結果が伴わないからです。
高校1年のころ、虫歯になって歯医者に行きました。
たまたま歯医者の受付のお姉さんと仲良くなり、会話の中でふと、意味ありげな言葉を言われました。
「若くていいね。今のうちに一生懸命に勉強してね」