あまり大きな声では言えませんが、私が新人時代に出会った上司の1人にとんでもない上司がいました。
「機嫌が悪い」というだけで叱ります。
たまたま、朝、何か気分が悪くするような出来事があったのでしょう。
出社したときから、怒っています。
かなり機嫌が悪い。
これほど接しにくいことはありません。
私はその上司と接するときには、いつもびくびくしていました。
「今日は機嫌がいいかな」と毎日顔色をうかがうのが日課になっていました。
朝から明らかに機嫌が悪そうだと、大切な報告もしにくくなります。
話しかけただけで、なぜか叱られます。
鬱憤を八つ当たりするかのように、意味もなく部下への態度が厳しくなります。
叱られる側にとって、これほど理不尽なことはありません。
何もミスをしていないのに叱られると、どう対応していいのかわからなくなります。
その職場の空気全体が悪くなります。
そんな上司は、部下から尊敬されなくなります。
「感情」が原因になっている場合「叱る」ではなく「怒る」になります。
怒りをぶつけているだけです。
叱る側にとって大切なことは「自分は今、冷静になれているかどうか」です。
「自分の感情に振り回されて叱っていないか」「個人的な事情で叱っていないか」ということなのです。