いきなり頭ごなしに叱られると、誰でも頭にきます。
初めが「否定」から始まっています。
耳をふさぎたくなるような否定から始まるので、後に続く言葉も、受け入れにくくなります。
「叱る」という特質上、否定から始まるため、なかなか難しい問題ですね。
1つ賢い方法があります。
叱る前に、まず褒めることから始めればいい。
初めが「肯定」から始まっています。
誰でも自分を認めてくれる人の言葉は嬉しくなり、その後の言葉も聞きたくなります。
肯定から始まるので、後に続く言葉も受け入れやすくなります。
この方法を使った上手な叱り方は「褒める・叱る・褒める」のサンドイッチです。
最初に褒めてから叱り、また最後に褒めることを実践すれば、すんなり聞き入れ、従ってくれることでしょう。
相手の機嫌を損ねずに指摘できる方法です。
「いつもしっかりしている君には感謝しているよ」(褒める)
「でも今回のミスはよくないよ。次からこうすればうまくいくよ」(叱る)
「今後の君には期待しているよ」(褒める)
いかがでしょうか。
叱られているのに、叱られている気がしません。
最初に褒めてもらえると、ぱっと明るい雰囲気があり、その後の指摘も素直に聞き入れやすくなります。
褒めるところなんて見つからないとはいえ、誰にでも必ず1つはあります。
いきなり叱るのではなく、相手の長所を褒めてから叱るようにしましょう。
「褒める・叱る・褒める」のサンドイッチは、職場以外のあらゆる場所で活用できます。
もちろん家庭で親が子どもを叱るときにも使えることでしょう。
褒めてから叱れば、うまくいくのです。