一般的に、叱る側の人間は「立場が高い」。
両親・先生・上司です。
叱る側は悪い部分を見抜けるだけの力があるだけあり、経験が豊富で能力も高いです。
もちろん例外もあります。
多くの場合、やはり立場の高い人が叱り、低い人が叱られるのが一般的です。
まず、立場の高い人間に要求されるのは「感情のコントロール」です。
感情に振り回されないということです。
叱る場面に限って、いら立つ場面です。
しかし、叱る場面ほど、冷静になっていなければならない。
ここが難しいところです。
叱る側は、感情の戦いです。
相手を叱る前に、まず自分の感情を抑えることから始まります。
気分が高揚しているときほど、叱ってはいけない。
気分が落ち着いているときに、叱るべきです。
「いらいらしているから叱る」というのは、相手のためにならないからです。
部下が間違ったことをしているから、仕事の品質向上や安全のために指摘します。
そのときに感情が入り交じると、指摘は失敗してしまいます。
人間は、感情に敏感な生き物です。
いら立った感情が少しでも感じられると、萎縮してしまい、指摘より相手の機嫌が気になります。
上司には、部下のミスはあまりに初歩的でばかばかしく、怒鳴りたくもなるのでしょう。
経験が豊富で能力も高い上司からすると「なぜそんなところで間違えるんだ」と思います。
基本的な間違いをしていると、つい感情的になる場面もあります。
たとえそういう感情になったとしても、叱る側に要求されるのは、湧き上がる怒りの感情をぐっと抑えることです。
感情的に叱らないように、まず気持ちを落ち着かせましょう。