お説教の後は、気まずい雰囲気が漂います。
たとえば、1時間説教されたとします。
1時間もお説教をされると「悪いことをしてしまった」という印象が強くなります。
叱った人と叱られた側とで、微妙な壁ができます。
避けることができれば理想的ですが、厳しく叱った後というのは、暗い雰囲気を引きずったり壁ができたりしてしまいます。
部下のためを思ってした説教で人間関係が悪くなっては、元も子もありません。
しかし、部下のため、会社のため、未来のために、お説教をしなければいけない瞬間があります。
甘えた言い方ではなく、厳しく言わなければならないときがありますね。
いつも優しい上司ではなく、大切な場面では、厳しく言わなければならないときがある。
そういうときにアドバイスがあります。
厳しくてもいいですから、代わりにお説教の時間を短くしましょう。
長々しい説教をすると、部下も引きずってしまいます。
叱る時間は短くするように心がけましょう。
短ければ短いほどいい。
理想は一瞬。
長くても1分までです。
お説教が我慢できるのは、一瞬までです。
一瞬だけなら、部下もきちんとお説教を素直に聞けます。
注射が我慢できるのは、痛いのが一瞬だけだからです。
針が刺さっている瞬間だけ痛い。
もし、あの注射の痛みが1時間も2時間も続くようなら、誰でも耐えられません。
短いからこそ耐えられる。
しかも、短い時間だけどよく効きます。
お説教の時間が短ければ、叱った人と叱られた人との間に、壁を作ることはありません。
一瞬のお説教は、まさに注射と同じなのです。