執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。痛い時間が短いからこそ、よく効く。

一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。痛い時間が短いからこそ、よく効く。 | 部下を叱る30の方法

お説教の後は、気まずい雰囲気が漂います。

たとえば、1時間説教されたとします。

1時間もお説教をされると「悪いことをしてしまった」という印象が強くなります。

叱った人と叱られた側とで、微妙な壁ができます。

避けることができれば理想的ですが、厳しく叱った後というのは、暗い雰囲気を引きずったり壁ができたりしてしまいます。

部下のためを思ってした説教で人間関係が悪くなっては、元も子もありません。

しかし、部下のため、会社のため、未来のために、お説教をしなければいけない瞬間があります。

甘えた言い方ではなく、厳しく言わなければならないときがありますね。

いつも優しい上司ではなく、大切な場面では、厳しく言わなければならないときがある。

そういうときにアドバイスがあります。

厳しくてもいいですから、代わりにお説教の時間を短くしましょう。

長々しい説教をすると、部下も引きずってしまいます。

叱る時間は短くするように心がけましょう。

短ければ短いほどいい。

理想は一瞬。

長くても1分までです。

お説教が我慢できるのは、一瞬までです。

一瞬だけなら、部下もきちんとお説教を素直に聞けます。

注射が我慢できるのは、痛いのが一瞬だけだからです。

針が刺さっている瞬間だけ痛い。

もし、あの注射の痛みが1時間も2時間も続くようなら、誰でも耐えられません。

短いからこそ耐えられる。

しかも、短い時間だけどよく効きます。

お説教の時間が短ければ、叱った人と叱られた人との間に、壁を作ることはありません。

一瞬のお説教は、まさに注射と同じなのです。

部下を叱る方法(20)
  • お説教は、一瞬で終わらせる。
「こら!」という言葉を使わないように心がける。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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