執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。

クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。 | 部下を叱る30の方法

私の職場に、叱るのが上手な上司がいます。

ちなみに「うまい言い方だな」と逆に感動した言葉でもあります。

その上司は叱る前に、ある一言を言います。

「気分を害されたら申し訳ない」

叱る前に口にする、クッション言葉です。

いきなり叱り始めるととげがあり、痛々しいです。

心の準備ができていないので度肝を抜かれ、驚きます。

しかし「気分を害されたら申し訳ない」とワンクッションを置くと、印象が変わります。

「これからよくない発言が来るのだな」と察でき、心の準備をする余裕ができます。

叱られる側は、叱られる心の準備をする余裕があります。

とげのある発言の前に準備があると、とげのある発言を受け止めやすくなります。

しかも、先に上司から謝っているので、受け入れやすくなります。

「叱ることで、相手が気分を害する可能性があることを十分に理解したうえで思い切って伝えようとしている」

そうわかれば「はい、何でしょうか」と話を素直に聞こうとする姿勢になれます。

もちろんほかにも数多くのクッション言葉があります。

「あなたのためを思って言うのだけれど」

「申し上げにくいですが」

「失礼なことかもしれませんが」

いかがでしょうか。

こうしたクッション言葉には、愛が感じられませんか。

自分の都合ではなく、相手の都合を考えてから発言しようとする気持ちが感じられますね。

だから感動します。

むしろ指摘してくれることに感謝をしてしまうほどです。

私はそんな上司からのうまいクッション言葉のおかげで、たくさんの教えを頂きました。

私もそんな上司の真似をして部下を叱るときには「気分を害されたらごめんなさい」と言うようになりました。

いきなり頭ごなしに叱るのではなく、ワンクッションを置いてから叱り始めるのがコツなのです。

部下を叱る方法(18)
  • 「気分を害されたら申し訳ない」と言ってから、言い始める。
理由のない指摘では、部下は納得しない。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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