執筆者:水口貴博

部下を叱る30の方法

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叱るときこそ、部下に発言をさせる。部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。

叱るときこそ、部下に発言をさせる。部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。 | 部下を叱る30の方法

叱るときは言いたいことがたくさんあるため、次々と言葉を並べがちです。

上司から部下へ、一方的な会話になりがちです。

私も部下を叱ったことがあるので、その気持ちがよくわかります。

言葉を並べれば並べるほど圧力を感じてしまい、なかなか素直に聞きづらいものです。

長々しい説教にもなれば「面倒だな。いつ終わるんだろう」と別のことを考えている場合すらあります。

上司の頭は回転していても、話を聞いている部下の頭まで回転しているかどうかは、はなはだ疑問です。

そこで、いい方法があります。

まず部下に発言させるようにしてみましょう。

「こうしてはいけないことになっている。なぜだと思う」

部下に質問します。

なぜ悪いことなのかを、上司が一方的に言うのはたやすい。

しかし、部下に発言させようとすると、部下は頭を回転させて理由を考える必要があります。

考えさせてこそ、意味があります。

考えさせ、発言させるからこそ、部下はその印象が強く残りやすくなります。

自分の発言には責任を持つようになります。

納得します。

他人から偉そうに言われると納得できませんが、自分が考えて発言すると、納得がしやすくなりますね。

叱るときには「なぜ、よくないのか」「なぜそう思うのか」という疑問から、話を進めていくように工夫してみましょう。

部下は考えるようになり、指摘されたことが身につきやすくなるのです。

部下を叱る方法(26)
  • 「なぜいけないと思うのか」と、部下に発言させる。
「絶対に間違えるな。
失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。

部下を叱る30の方法

  1. 叱られ上手は、叱り上手になる。
  2. 相手を落ち込ませるような叱り方は失格。
  3. ミスをしたタイミングで指摘するのが、一番いい。
  4. 大勢の前で叱らない。
  5. 叱るときには、2人になるのがベスト。
  6. 自分の都合で叱らない。
  7. 感情的に叱らない。
  8. 叱る前に、状況をよく確かめる。
  9. お説教は、短いほどためになる。
  10. 指摘がいくつかあるときは、最初に指摘数を伝え、短く絞る。
  11. いつまでも過去の過ちを言い続けない。
    昔の話を引っ張り出さない。
  12. 人格を否定する言葉は使わない。
  13. 厳しい指摘は反抗される。
    明るい指摘は受け入れてもらえる。
  14. 叱るときは、腰を低く、丁寧な態度になる。
  15. 他人と比べて、叱らない。
  16. 追い込むように叱ると、泣けてくる。
  17. 肯定から始まると、後に続く言葉も受け入れやすくなる。
  18. クッション言葉を使えば、上手に叱ることができる。
  19. 理由のない指摘では、部下は納得しない。
  20. 一瞬で終わらせるお説教は、注射と同じ。
    痛い時間が短いからこそ、よく効く。
  21. 「こら!」という言葉を使わないように心がける。
  22. ひどく叱っても、普段どおりに接するよう心がける。
  23. 管理者を通して指摘をすれば、上司と部下の関係にひびを入れなくて済む。
  24. 手紙やメールを使えば、落ち着いてメッセージを伝えやすい。
  25. 「しなさい」より「しましょう」。
  26. 叱るときこそ、部下に発言をさせる。
    部下を叱るとき、一方的に上司から部下へと叱っていませんか。
  27. 「絶対に間違えるな。
    失敗するな」と言われると、部下は余計に緊張する。
  28. 最もミスが少なくなるのは、リラックスしているときだ。
  29. にこにこしながら口にする言葉は、ありがたく聞こえてくる。
  30. どんなに感情的になっても、暴力だけはふるわない。

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