親と子の関係は、上司と部下の関係に似ています。
子は親の真似をするように、部下も上司の真似をしようとします。
子どもは、親がしていることが正しいと信じます。
同様に、部下も、上司のすることがすべて正しいと信じて、真似をするようになります。
手本のような人間が、リーダーに抜てきされます。
抜てきされたリーダーは、自分が手本になっている意識が必要です。
上司は常に、社会人としての手本を見せていきましょう。
しかし、自分の地位が高くなるにつれて、手本になっていることを忘れてしまいがちです。
肩書がつくと、偉くなったような感覚になります。
気持ちがたるみ、自分から挨拶をしなくなります。
「自分は偉いから、挨拶はされるものだ」という意識を持ち始めると、厄介です。
社会人として基本的なことを、どんどんとしなくなります。
言葉遣いが悪くなり、マナーが悪くなります。
あげくには、基本的な挨拶さえ、しなくなります。
こうした状態になり始めたら、赤信号と思ってください。
リーダーが挨拶をしないと、遅かれ早かれ、部下も挨拶をしなくなります。
上司の態度が悪くなると、部下の態度も悪くなります。
「挨拶をしても、どうせ返事が返ってこない」と思うようになり、部下は挨拶をしなくなります。
挨拶をしないと、チーム内のコミュニケーションが減り、自然とチームワークが悪くなります。
どのようなチームワークであろうと、基本はコミュニケーションです。
コミュニケーションは、小さな挨拶がたくさん積み重なって構成されているのです。