なぜオリンピックがあるのか、ご存じですか。
「世界一を競うため」
そう答える人がほとんどでしょう。
しかし、それではまだ50点の回答です。
オリンピックの本当の目的は、実はもっと奥深いところにあります。
「私たちは、1つであることに気づくため」にあるのです。
「肌の色、言葉の違いはあっても、私たちは1つなのですよ」ということを、スポーツを通して気づいてほしいから、あるのです。
オリンピックの競技が始まれば、国の違いはあっても、もはや関係なくなります。
レスリングは、自分と相手で別々の存在に思えても、相手がいるからこそレスリングができるのだという事実に気づきます。
相手がいてこそ、レスリングは可能です。
人間1人では、レスリングは成り立ちません。
つまり、自分と相手は1つなのです。
スポーツを通して、体感してほしいためです。
オリンピックは、私たちは1つであるという真実に気づくためにあります。
単なるスポーツの競技会としか見えていない人は、視野が狭い。
サッカーというスポーツも、できるのは、私たちと相手と応援する人々がいるからです。
どれが欠けていてもいけません。
すべてで1つなのです。
私たちと、相手と、応援する人々がいて、初めてサッカーが可能です。
サッカーが最高潮に盛り上がる瞬間に、よくこんな言葉を耳にします。
「みなの心が1つになった瞬間、すべてが1つになる」
心が1つにならなくても、本当は最初から1つなのです。
ばらばらに分けてしまったのは、人間が勝手にそうしたからです。
土地に境界線を引いて、国がわかれ、文化がわかれ、言葉を分けてしまったから、別々であるように見えています。
しかし、宇宙から地球を見れば、1つなのです。
1つになるのではなく、最初から、そもそも1つなのです。
別々というのは幻で、最初から1つだったのだということに気づくために、スポーツがあり、オリンピックが開催されています。
私たちが熱く汗を流し、感動の涙が流れるのは、1つだと気づいた瞬間です。
世界一は、どこでもいいのです。
個と全体の一体化が実現できれば、それでいい。
「私たちはすべてで1つです」ということに気づくきっかけになることができれば、それでオリンピックは大成功なのです。
嫌いを好きに変えるコツは「実は1つだった」という真実に気づくことです。
調和であり、愛があることに目覚めます。
好きも嫌いも、私たちは幻を見ていたのです。
真実から見る癖をつけましょう。
あなたが見ている現実は、いまだ夢の中なのです。
視野が狭くて意識が低いと、夢や幻を見てしまい、ありもしないことに振り回されます。
幻想に振り回されているから、つまらない喧嘩をしてしまうことになるのです。
好きも嫌いも本当はなくて、幻想です。
私たちは、ありもしないことに苦労をしていたのです。