無理に、嫌いなことをする必要はありません。
プラス思考を勉強する必要もありません。
では、どうすれば、嫌いなことを好きに変えることができるのでしょうか。
プラス思考になる本当の方法とは何でしょうか。
さあ、きましたね。
ここまでわかると、答えはもう目の前です。
前項では、嫌いなことをしていると、やがて嫌いな分野がさらに広がってしまうというお話をしました。
実は、その逆もあるのです。
好きなことにも「波及効果」があります。
好きなことをしていると、好きな分野が広がっていくという現象です。
好きなことを突き詰めていくと、その気持ちが波及して、興味のある分野が広がっていくということです。
算数が好きだった人が突き詰めた結果、数学が好きになり、数学を突き詰めた結果、物理にも興味が湧いてくるということです。
Aさんのことが好きだと、Aさんの友人まで「いい人」に見えてきます。
好きなことを徹底的に突き詰めるのです。
好きなことを奥深く掘り下げていきます。
すると不思議なことに「嫌いなことも好きになってしまう」という現象を目の当たりにするはずです。
好きな分野には「広がり」があるのです。
好きなことを突き詰めていくと、自分の好きな分野がどんどんと広がり、やがて嫌いだったことも飲み込んでしまうようになります。
私は以前、経済の勉強にはまったく興味がありませんでした。
いえ、むしろ嫌いでした。
政治経済の話にはアレルギーが出るほどでした。
一方、人生に関する本はそもそも好きで、昔からたくさん読んでいました。
人生では、常に人がつきものです。
次に私は心理学にも興味が出てきて、人の心の勉強もはじめるようになりました。
好きな心理学の勉強ばかりしていると、人付き合いに対しても興味が湧いてきます。
心理学の勉強をしていると、人の心の動きがわかるようになります。
世界を動かしているのは人の心の表れだということに気づいた私は、次に経済学にも興味が出てきました。
人の心が経済にどのような影響を及ぼしているのかということに、興味が湧いてきたのです。
今では、経済の勉強が好きになってしまいました。
好きな分野を追求していると、その幅が広がってしまい、以前嫌いだったことまで、楽しんで勉強している現実があります。
以前の私は、経済の勉強が、鳥肌が立つほど苦手でした。
しかし、今は大好きです。
好きなことをして追求していると、好きの分野が広がり、自然と人間関係や経済を楽しんで勉強できるようになってしまったのです。
嫌いが好きになってしまったということです。
嫌いを好きに変えるコツは「好きなことを徹底的に追求すること」です。
好きなことばかりをしていると興味の幅が広がり、いずれ嫌いだったことも飲み込んで好きになってしまうのです。
もう嫌いなことはしなくていいのです。
好きなことばかりをしていていい。
好きなことばかりの人生になり、さらには嫌いなことまで、いつの間にか好きになっているのです。
私はこれに気づいたとき「なんだ! これだけのことなのか!」と声を出してしまいました。
難しく考える必要はなかったのです。
好きなことをしていれば自然と人生は好転していく、単純な仕組みだったのです。