好きという気持ちを突き詰めれば、嫌いなことも好きになれるというお話をしました。
たしかにそれはそうなのですが、本当の真実は、もっとその奥にあります。
話をひっくり返してしまうようで申し訳ないのですが、本当の真実は「好き」ではないのです。
好きという話もこれからお話しする内容をより理解してもらうための前菜です。
これからが、メインディッシュです。
好きという心も、嫌いという心も、真実から言ってしまえば、すべて人間が作り出した幻です。
嘘であり、幻想であり、夢なのです。
本当は、そんなものありません。
好きということもなければ、嫌いなこともありません。
人間が、自分の都合のいいように気持ちを分けているから、好きと嫌いで2つにわかれてしまうのです。
「分ける心」こそ、病気なのです。
「好き」という気持ちも「嫌い」という気持ちも、どちらも病気です。
あなたの心が汚れているという病気なのです。
好きなことがあるということは、嫌いなことがあるということです。
嫌いなことがあるということは、好きなことがあるということです。
日本人は、日本が大好きで、韓国は別の国だと思っています。
韓国人は、韓国が大好きで、日本は別の国だと思っています。
好きな心が発生しているからこそ、境界線が生まれ、対立が生まれます。
「自分のもの」という所有欲の気持ちから、分裂が始まります。
しかし、地球という大きな単位から見れば、同じなのです。
海の下では、きちんとつながっています。
そもそも1つの存在を、人間が境界線を引いて分けてしまったから、対立が生まれ、争いが生まれ、戦争が生まれているのです。
好きでもいけないのです。
嫌いでもいけないのです。
どちらも結果として、分けてしまうことになるからです。
「わかれている」のではなく、人間が「分けた」のです。
そもそも1つであるものを、分けたからバランスが悪くなっています。
「そもそも1つである」という事実に気づくのです。
好きも嫌いも、どちらもバランスが悪い状態です。
1つということに気づいたとき、すべてが仲良くなれます。
地球というレベルから見れば、日本も韓国もアメリカも、フランス、ロシアも同じです。
陸は別々のように見えても、海の下ではきちんとつながっています。
すべてはつながり、1つであるということに気づけば、好きも嫌いもないのです。
2つあるのではない。
1つしかないのです。
1つしかなければ、対立はありません。
相手がいなければ、喧嘩も戦争もありません。
すべては、調和の世界になるのです。
好きだという気持ちは、分ける心です。
嫌いだという気持ちも、分ける心です。
「実は好きも嫌いも存在しない。初めから1つだった」という事実に気づかなければならないのです。
好きな日本、嫌いな韓国ではないのです。
海の下ではつながり、そもそも1つです。
1つなのですから、好きも嫌いもありません。
対立も喧嘩もすべては、狭い視野から見ているからそうなるのです。
好きも嫌いも、幻想であり、幻であり、夢なのです。
「1つ」という事実に目覚めれば、もう分ける心はなくなり、喧嘩も戦争もなくなります。
1つなのですから、対立のしようがないからです。
あなたが好きというレベルにいるなら、さらにその奥の真実に気づきましょう。