感謝され慣れていない人がいます。
感謝され慣れていない人は、人から感謝されたとき、素直に受け止めません。
照れや気恥ずかしさがあって、つい否定の言葉を返しがちです。
「いえいえ、そんなことはありません」
「私は何もしていません」
「何もお世話していないです」
相手の言葉を否定すると、会話の流れが断ち切られ、すっきりしない空気が広がります。
本人は謙虚のつもりかもしれません。
もちろん謙虚も大切ですが、あまりに謙虚すぎるのも考えもの。
度が過ぎると、相手を少し残念な気にさせてしまいます。
だからといって「はい、そのとおりです」とストレートに肯定するのも抵抗がありますね。
こういうとき、どう言えばいいでしょうか。
感謝され慣れていない人は、次のセリフを返しましょう。
「こちらこそお世話になってます。ありがとうございます」
あらかじめ決まり文句として頭に入れておき、感謝された場面でさっと返せばいいのです。
人間関係は、支え合いで成り立っています。
あらためて考えると、こちらも相手に感謝すべきことがあるのではないでしょうか。
小さなことかもしれませんが、何か1つくらい思い浮かぶことがあるはずです。
感謝の言葉を交わし合うことになるので雰囲気がよくなります。
さっと言えるようになるまで決まり文句を何度も発声練習して、口癖にしておくといいでしょう。
感謝の言葉には、感謝の言葉で返すのが一番なのです。